ポスコがインドのJSWグループと提携し、一貫製鉄所を建設する計画を発表。インドの鉄鋼需要増加を見越し、再生エネルギー利用も視野に入れた事業展開を目指す。
この提携は、ポスコの会長である張仁和(チャン・インファ)氏とJSWグループのサジャン・ジンダル会長との間で、ムンバイでの了解覚書(MOU)締結を通じて実現しました。
インドは2030年までに年平均6.7%の経済成長が見込まれており、鉄鋼の需要が高まると予測されています。
このため、ポスコはインド市場への進出を強化することを決定しました。
提携の内容には、鉄鋼、二次電池素材、再生エネルギー分野での事業協力が含まれています。
JSWグループはインド全域で多様な事業を展開しており、特に電気自動車(EV)やバッテリー事業にも力を入れています。
両社はまず、インド・オリッサ州を候補地とした年産500万トン規模の一貫製鉄所の建設を進める予定です。
一貫製鉄所は、鉄鉱石を溶かして銑鉄を作り、その銑鉄を用いて鉄鋼板や鉄鋼棒を製造する設備を備えた工場です。
また、インドの鉄鋼需要は年平均7%増加し、2030年には1億9000万トンに達すると予測されています。
ポスコは再生エネルギーの利用を拡大し、まずは一貫製鉄所の電力供給を再生エネルギーで賄う計画です。
ポスコグループは、既にインドに冷延・メッキ工場や鉄鋼加工工場を運営しており、今後も海外投資を拡大していく方針を示しています。
張会長は、経済ブロック化を乗り越え、競争力を強化するために、鉄鋼の上工程中心の投資を進めていく意向を表明しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/839e99102ec424f14128488cdccd6f514b062e33