有機ELテレビが販売不振に陥っており、主な原因はソニーのシェア低下と割高感です。液晶テレビは回復している一方で、有機ELテレビは前年比で大幅な減少が続いています。
まず、液晶テレビが販売台数を回復させている一方で、有機ELテレビは前年を大きく下回る状況が続いています。
特に、2023年の6月以降、液晶テレビは前年比で回復傾向にあり、10月には前年並み、11月にはプラス成長を果たしました。
一方、有機ELテレビは、昨年秋からの販売減少が著しく、特に9月には前年の半分に迫る51.3%の大幅な減少を記録しました。
11月には若干持ち直したものの、依然として前年比で20%以上の減少が続いています。
次に、販売不振の要因として、ソニーのシェア低下が挙げられます。
ソニーはかつてのトップメーカーでしたが、2023年7月にはシェアが急落し、シャープがトップに躍り出ました。
ソニーの平均単価が急上昇し、消費者にとっての割高感が強まったことが、シェア低下の一因とされています。
さらに、有機ELテレビの価格は液晶テレビの約2倍であり、この価格差が消費者の購買意欲に影響を与えています。
画質面では有機ELテレビが優れているものの、ミニLEDテレビの登場により、液晶テレビも高画質化が進んでいます。
このような状況の中、消費者の選択基準が画質から機能へとシフトしつつあり、有機ELテレビは復活を図るために現状を打破する必要があります。
過去のプラズマテレビのように市場から消えるのか、再び勢いを取り戻すのか、今後の動向が注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1360be6aaa6e470f53051a1e928c177ffcb684ae
コメントの中では、有機ELテレビの焼き付き問題や耐用年数に関する不満が多く寄せられていました。
特に、数年使用した後に焼き付きを経験したユーザーが多く、これが有機ELの大きな欠点として挙げられていました。
また、価格が液晶テレビの倍以上であるにもかかわらず、耐用年数が短いことから、コストパフォーマンスを重視する傾向が強まっていることが指摘されました。
さらに、液晶テレビの技術の進化、特にミニLEDやマイクロLEDの登場によって、液晶の画質が向上している点も強調されていました。
これにより、有機ELの優位性が薄れつつあるとの意見が多く見受けられました。
ユーザーは、特に暗いシーンの表示において有機ELの黒の深さを評価する一方で、普段の視聴環境では液晶で十分と感じているようです。
また、長年使用することを考えると、液晶の方が安心感があるとの意見もありました。
全体として、有機ELの復活は難しいとの見解が多く、ユーザーは液晶テレビの選択肢を増やしている状況が伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
7年ほど前に購入した、パナソニックの有機ELテレビは既に焼きつきが生じている。
有機ELが液晶より優れている部分は、黒が真っ黒という点で、暗闇で光る焚き火などは本当に素晴らしい。
やはり有機ELの進化が停滞しているのに対して液晶は進化し続けていると言う事ではないだろうか。
有機ELが価格と消費電力を下げられればまだ生き残れると思うけど。
有機ELは確かに画質は良いのはわかるが、普段見る番組でそこまで高画質なモノを求めて無い。