アサヒ飲料などが「食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」で内閣府の農水大臣賞を受賞。食品ロス削減と安全性向上を目指す産官学連携の取り組み。
要約すると2023年2月5日、内閣府講堂で開催された「第7回日本オープンイノベーション大賞」において、アサヒ飲料、明治、九州産業大学、日本食品分析センター、九州大学が共同で取り組む「食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」が農林水産大臣賞を受賞した。
この受賞は、アサヒグループにとって初の農林水産大臣賞受賞となる。
MALDI-TOF MS(マルディートフマス)という質量分析装置を利用し、微生物の同定精度を向上させるために、各機関が協力して微生物データベースを構築している。
この活動は、食品の安全性を確保し、賞味期限の延長を図ることで食品ロスの削減を目指している。
コンソーシアムは2019年に設立され、現在は25の団体が参加しており、食品の品質向上を目指す産官学連携の取り組みである。
微生物の特徴情報を共有し、データベース化することで、MALDI-TOF MSを用いた微生物同定法の精度を高めることに貢献している。
また、参画企業や機関の研究者間でのネットワーク構築を通じて、品質管理や品質保証に関する人材育成も行われている。
今回の受賞理由としては、コンソーシアム活動が本技術の定着に向けた実効性の高い活動であること、またその方法が確立された基盤技術であり、簡便で迅速、かつ低コストである点が評価された。
日本オープンイノベーション大賞は、内閣府が推進するオープンイノベーションの先導的な取り組みを表彰するもので、受賞した活動は今後の模範とされることが期待されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/dcc2789f518c1ae861a118ab69934338e8eb4c81