イスラエル軍がガザ地区の軍事区域から撤退し、パレスチナ人が北部に戻り始めた。撤退は停戦合意に基づくもので、住民は自宅の破壊状況に驚愕している。アラブ諸国は再建構想に反発し、緊急会議を招集。
この撤退は、1月19日に発効したイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意に基づくもので、これまでにイスラエル人の人質16人とパレスチナ人の収監者566人が解放されている。
今後、合意の第1段階が終了するまでに、合計で人質33人と収監者1900人が解放される見込みだが、イスラエルは解放予定の人質33人のうち8人はすでに死亡していると報告している。
2023年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃し、約1200人が殺害されたことが、今回の戦争のきっかけとなった。
また、ハマスの保健当局によると、ガザでは少なくとも4万8189人のパレスチナ人がイスラエルの攻撃で命を落とし、国連はガザにあった建物の約3分の2が破壊または損壊したと伝えている。
撤退後、ガザ北部に戻った住民たちは、自宅の惨状に驚愕し、復興の見通しが立たない中、テントを張るなどして生活を始める様子が報じられている。
イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのトランプ大統領が提案したガザ再建構想について「革命的で創造的なビジョン」と評価し、これを実行する意向を示したが、アラブ諸国はこの構想に対して強く反発している。
サウジアラビアやエジプトは、パレスチナ人の権利を侵害するいかなる試みも受け入れない姿勢を示しており、アラブ連盟は今月27日に緊急首脳会議を開催し、パレスチナの状況について議論する予定だ。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/24188537dec995998ca53e055b2643b13c8276ca