2025年大阪万博で、日本は「もったいない文化」を活かし食品ロス削減に挑む。経済損失4兆円の現状を受け、事業系の削減目標を引き上げ、需給調整を進める。
2022年度の国内食品ロスは472万トンに達し、これに伴う経済損失は約4兆円と推定されています。
政府は、2025年度までに事業系の食品ロス削減目標を273万トンから219万トンに引き上げる方針を示しており、これは00年度比での大幅な減少を意味します。
特に重要視されるのは、食品廃棄物の排出抑制であり、万博での取り組みもこの方針に基づいて進められます。
具体的には、万博協会が来場者数の予測を事前に開示し、事業者に食材調達を調整させるほか、無理なく食べきれるサイズのメニューを用意するように求めます。
また、店舗で発生する食品廃棄物を可視化し、削減に向けた改善を促進する計画です。
来場者には、会場内での食べきりを求める一方で、持ち帰りについては衛生管理上の理由から禁止とはしない方針です。
さらに、売れ残った食品を割安で購入できるアプリの導入や、賞味期限が長い食品をフードバンクに寄付することも検討されています。
国際的には、フランスなどが食品廃棄物の寄付を義務化する動きもあり、日本の取り組みがどのように進化していくのか注目されます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a8d43f65a73df37ce62be80dbbc454008f587b01
日本の万博での食品ロス削減に関するコメントは、さまざまな視点からの意見が集まりました。
多くのコメントでは、食品ロス削減の理想が存在する一方で、現実的な運営の難しさが指摘されていました。
特に、来場者数の予測が難しい中での食品の準備や、万博の運営に関する不安が強調されていました。
例えば、入場者数の変動が大きく、営業者がどれだけ食品を用意すればよいのか悩む状況が述べられました。
また、万博の開催そのものが「無駄」と感じる意見もあり、開催にかかる費用や資源の浪費を問題視する声もありました。
さらに、日本の「もったいない文化」が食品ロス削減にどのように影響しているのか、文化的な背景も考慮されるべきだという意見もありました。
全体として、コメントは食品ロス削減の意義を認めつつも、実際の運営や準備に対する懸念が多く寄せられ、理想と現実のギャップが浮き彫りになりました。
ネットコメントを一部抜粋
勿体ない文化と言いますが、これは日本人其々が持っている精神性だと思うんですよね。
理想は分かるんだが、現状はほぼぶっつけ本番で、当日店舗が回るかどうか…という方への対応で手一杯ではないだろうか?
万博協会では、1日当たりの入場者数として22.7万人を示している。
お持ち帰りと言うが、有料レジ袋は売らずエコバッグを持って来なきゃいけない。
SDGの観点から食品ロスを減らすというのは美しいが、本音はゴミ収集の負担を減らしたいだけだろう。