映画『十一人の賊軍』がDolby Cinemaで公開され、監督や音響スタッフがDolby VisionとAtmosの魅力を語った。リアリティある演技や臨場感を追求し、特に雨の音などの効果音にこだわった作品である。
監督の白石和彌氏、録音の浦田知治氏、音響効果の柴崎憲治氏が登壇した特別取材会では、Dolby VisionとDolby Atmosの魅力について語られた。
本作は、笠原和夫氏が1964年に執筆したプロットを基に、明治維新の戊辰戦争を背景にした物語で、捕らえられた罪人たちが砦を守る決死隊としての奮闘を描いている。
特に、Dolby Visionを使用することで、暗いシーンでも自然なライティングが可能となり、役者がリアルな演技をすることができるという。
音響面では、Dolby Atmosを用いることで、音の立体感や迫力が増し、臨場感を高める工夫がなされている。
制作陣は、音声制作において通常の倍以上の時間をかけ、効果音や環境音の質感にこだわり、特に雨の音の表現に力を入れた。
音響効果の柴崎氏は、効果音がセリフを引き立てるためにリアリティを追求したと述べ、Dolby Atmosの技術が映画の没入感に寄与することを強調した。
さらに、Dolby Visionによって映像のダイナミックレンジが広がり、シーンごとの表現力が増したことも明かされた。
白石監督は、Dolby Atmosのサウンドの魅力に感動し、今後の作品制作においてもDolby Cinemaでの制作を希望する意向を示した。
『十一人の賊軍』は、Dolby Cinemaでの体験を通じて観客を没入させる作品となることを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6c91f7cdd0124a0c948228f921873675b9f85436