林業現場の通信環境改善に向けた「スターリンク」実証実験

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岐阜県で「Starlink」を利用した実証実験が行われ、林業現場の通信環境を改善し、安全性向上を目指す取り組みが進行中です。

要約すると岐阜県の大垣共立銀行(OKB)などは、衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を利用し、林業作業現場の通信環境を改善するための実証実験を行った。

NTTコミュニケーションズ(NTT Com)が2024年2月21日に発表したこの実験は、岐阜県が全国で約81%の森林率を誇る地域で、特に揖斐川町のように林業が盛んな場所で実施される。

林業作業現場は、山間部に位置するため携帯電話の電波が届かず、事故発生時の連絡手段が欠如しており、作業の効率性も低下しているという課題があった。

これを解決するため、ネットワーク化とコミュニケーションツールの導入が検討された。

実証実験は2024年11月18日から12月20日まで、揖斐郡森林組合の協力のもとで行われる予定で、Starlinkのほかに携帯電話や「Wi-Fi HaLow」を活用してネットワークエリアを構築する。

Wi-Fi HaLowは920MHz帯を利用した新しいWi-Fi規格である。

また、NTTが提唱する光通信ベースの「IOWN」構成要素である「Cradio」を用いて、地形データや無線電波状況を考慮した最適なネットワーク設計が行われる。

コミュニケーションツールとしては、トランシーバーアプリ「BONX WORK」が導入され、音声通話や写真共有が可能なテキストチャットで現場と事務所の連携が強化される。

実証実験後のアンケートでは、参加者の大多数が安全性や安心感の向上を実感したと回答しており、就業環境改善の成果が確認された。

今後は実証実験の結果をもとに、林業やその他の産業における安全性と生産性の向上を目指したシステムの実装が進められる。

今回の実証実験は、総務省が公募した「令和6年度 地域デジタル基盤活用推進事業」の一環として行われ、OKBやNTT Com、岐阜大学などが参加している。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f7ad85ecc5f35f696388ac4c1cee839d5d8ade91

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