シチリア島エトナ火山が噴火、観光客が集まり危険が増大。地域当局は安全指導を強化。
要約するとイタリア・シチリア島のエトナ火山が最近噴火を始め、観光客が多数訪れていることが地域当局の頭痛の種となっています。
エトナ火山は8日に噴火を開始し、その壮観な溶岩の流れを見ようと数千人の写真作家や登山客が集まりました。
活火山であるエトナ火山は、2009年に大規模な噴火を経験した後、小規模な噴火を繰り返しています。
現在、雪に覆われた火山は、溶岩が雪と接触することで急速に溶け、高圧蒸気を発生させる可能性があり、これが大規模な爆発を引き起こす恐れがあります。
シチリア島の当局は、観光客に対して溶岩から500メートル以上離れるようにとの安全指導を行っていますが、観光客が集まりすぎて近隣の道路が渋滞し、救助隊の出動が困難になっています。
シチリア地域市民保護局の局長はSNSで、狭い道路が車で渋滞し、救助車両が通行できない状況を訴えました。
また、暗くなると転倒の危険が高まるため、観光客は注意が必要です。
実際に、17日には未成年者を含む8人の観光客が道に迷って救助され、15日にも4人が道に迷い、16日には40代の男性が転倒して足を骨折する事故が発生しました。
それにもかかわらず、SNSには観光客が溶岩の近くで撮影した写真や動画が投稿され続けており、地域当局は今後もエトナ火山の危険性を強調し、観光客に近づかないよう呼びかけています。
近隣のアドラーノ市の市長も、溶岩が自身の管轄にまで流れてきていることを指摘し、人々がこの自然現象に興味を持つことは理解できるが、極めて危険であると警告しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/804a9059b91dd86b6027117e7588e0b4cfceae00