フランスのバイユー博物館のバイユー・タペストリーが、2023年8月31日から2027年10月まで閉館し、保存作業が行われることが発表されました。
要約するとフランスのバイユー博物館に所蔵されている「バイユー・タペストリー」は、11世紀に制作された歴史的な刺繍作品で、ノルマン征服の顛末を描いています。
このタペストリーは、1066年にノルマンディー公ウィリアムがイングランドを征服した様子を詳細に表現しており、縦70センチ、横70メートルという大きさを誇ります。
制作はウィリアムの異父兄弟であるバイユー司教オドが委託したと考えられており、タペストリーは新たな大聖堂の装飾のために作られました。
1983年からはバイユー博物館に展示されていますが、2023年8月31日をもって大規模な改修と保存プロジェクトのために閉館します。
再オープンは、ウィリアム征服王の生誕1000年に間に合わせる予定です。
タペストリーの中で特に有名な場面は、ハロルド2世がヘースティングズの戦いで矢を受けて死亡するシーンであり、またハレー彗星の描写も見られます。
博物館の主席学芸員アントワーヌ・ベルネイ氏は、閉館中にタペストリーの写真撮影や検査、大掛かりな復元作業が行われることを発表しました。
この作業により、布地の傷みを一定に保つことが期待されています。
保存作業は今年1月に始まり、タペストリーのほこりを丁寧に取り除く作業や、羊毛の裏当ての除去が進められています。
これにより、タペストリーは一時的に保存用の木枠に移され、保管場所へと移される予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/71d78c9a847a73290ed2d0cc10894bbce4ac3dee