トヨタが第3世代燃料電池システムを公開。商用車向けに高耐久・低コストを目指し、2027年から供給開始予定。新技術で性能向上を図る。
要約するとトヨタ自動車は、2月19日に都内で開催された「H2&FC EXPO」において、第3世代燃料電池(FC)システムを初公開しました。
この新しいシステムは、大型商用車向けに設計されており、ヘビーデューティな性能とコストの大幅な低減を目指しています。
2027年には小型FCトラックの全面改良、2029年には大型FCトラック用の改良を予定しており、順次ユニットの供給を開始する計画です。
トヨタはこれまでに161台の小型FCトラックを納入しており、顧客からはその商品性が評価される一方で、水素のコストやメンテナンスの不安、車両価格の高さといった課題も指摘されていました。
山形光正プレジデントは、これらの課題を解決するために、燃料電池スタックの材質や設計、触媒、製造プロセスを根本的に見直したことを説明しました。
新システムは、耐久性能を従来比で2倍、燃費性能を約20%向上させることを目指し、コストも大幅に削減される予定です。
商用車は高出力・長時間運転が求められるため、実用に足るFCシステムが実現すれば、乗用車向けや汎用向け(建機、鉄道、バスなど)でも競争力が確保できるとしています。
このように、トヨタの第3世代FCシステムは、商用車市場における新たな選択肢として期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5c2a1703f8fbf66a5c29a3e8983151cc2baa67fb