トヨタとNTTが共同で「モビリティAI基盤」を構築し、2030年までに5000億円を投資。交通事故ゼロ社会を目指す取り組み。
要約するとトヨタ自動車とNTTは、2030年までに5000億円を投資し、交通事故ゼロ社会の実現を目指して「モビリティAI基盤」を共同構築することを発表しました。
この基盤は、通信、AI、計算の各技術を統合し、ヒト、モビリティー、インフラの連携を強化することを目的としています。
交通事故を減少させるためには、自動車の運転支援技術をデータに基づいて高度化し、自動運転技術の開発も進める必要があります。
トヨタは、安全性を重視したソフトウェア定義型車両(SDV)の開発に取り組んでおり、その進展には、高速で高品質な通信インフラと、大量データを効率的に処理するためのAI基盤が求められています。
モビリティAI基盤は、分散型計算基盤、インテリジェント通信基盤、AI基盤の3つの要素で構成されます。
分散型計算基盤では、AIで大量のデータを処理するためのデータセンターを「IOWN」の光通信技術を利用して分散配置し、再生可能エネルギーを活用して電力効率を高めることを目指します。
インテリジェント通信基盤は、さまざまな交通環境に対応した通信を実現し、ヒト、モビリティー、インフラの協調を促進します。
AI基盤は、これらの基盤をもとに多様なデータを学習し、モビリティAIを実現します。
両社は、この基盤の標準化を目指し、交通事故ゼロ社会の実現に向けて産官学のパートナーと協力していく予定です。
今後、2025年から開発を開始し、2028年からは社会実装を進め、2030年以降の普及拡大を目指します。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f40d89854fbf982fafcc8cfc97cfbfc152f1bc45