東條英機が東京帝大卒業式で自画自賛し、周囲が苦笑したエピソードを通じて、昭和天皇の戦時中の姿勢を考察する内容です。
藤田は、昭和天皇が戦時中にどのような関与をしていたのかを振り返りつつ、特に東條の個性やその発言が当時の状況にどのように影響していたのかを考察しています。
昭和20年2月、終戦を見据えた昭和天皇は、重臣たちを次々と呼び出し、戦況や今後の戦争の進め方について意見を求めました。
この中で、最後に呼び出されたのが東條英機でした。
東條は、その際の発言の中で、自身の過去の経験を語り、卒業式での式辞を引き合いに出しながら、自画自賛を繰り広げました。
彼は「人は卒業の席次によってその将来を決するのではない」と述べ、卒業後の人格形成が重要であると強調しましたが、その後に自身の凡庸な過去を引き合いに出し、自らを例に挙げて自賛したことには、周囲の人々が苦笑いを禁じ得なかったといいます。
特に、列席した学生たちも失笑していたというエピソードからは、東條の自信とその裏にある楽観的な姿勢が浮かび上がります。
藤田の回想は、東條政権下で日本が太平洋戦争に突入していった背景を理解するための貴重な視点を提供しており、戦争の影響や昭和天皇の意思決定の過程を知る上での重要な資料となっています。
この記事は、歴史的な事実を踏まえつつ、当時の人々の感情や反応を描写することで、読者に深い理解を促しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/7454cb021e0d5f512fce0c4a6f29d1d3691984a0
東條英機の卒業式での発言に関するコメントは、彼の意図や当時の背景について多様な見解が寄せられました。
多くの人々は、彼の発言が冗談としての側面を持っていたのではないかと考えており、失笑を買ったことからもそのような印象を受けたようです。
また、彼が陸軍での教育を受けていたため、一般社会との感覚のズレがあったのではないかという意見もありました。
特に、軍人としての独特な発想や言動が、一般の人々には理解されにくかったという指摘が目立ちました。
さらに、彼の発言がブラックジョークとして解釈されることもあり、当時の軍部の状況を反映しているという意見もありました。
戦時中の日本では、報道が戦況を誤解させ、国民が厳しい現実を知らなかったという意見もあり、彼の発言がその一環として捉えられることもありました。
卒業式での彼の行動が、当時の東大総長との対比で語られ、彼のスピーチが理想と実践の差を浮き彫りにしたという意見もありました。
最終的には、彼の発言が自己満足や内なる万能感の表れであったのではないかという意見もあり、彼の人物像に対する評価は分かれました。
このように、東條英機の卒業式での発言は、様々な観点から分析され、当時の社会や彼自身の背景についての理解を深めるきっかけとなったようです。
ネットコメントを一部抜粋
確か卒業する学生の中には作家の阿川弘之氏がいたはず。
多分ユーモアを入れたつもりだったのではないかと思う。
東条のこの発言は軍部へのブラックジョークに思えてならない。
戦局の厳しさは多くの国民が共有していました。
後半は自虐ネタで笑いを取ろうとしたってことはないのかな。