IIJと河村電器産業がAI対応のモジュール型エッジデータセンターを共同開発。短納期で設置可能なこの新型データセンターは、生成AI用のサーバーに対応し、様々な業界での活用が期待される。
要約すると株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)と河村電器産業株式会社が共同で、生成AI用のGPU搭載サーバーに対応したモジュール型エッジデータセンターを開発した。
このデータセンターは、急増するAI需要に応えるために設計されており、既存のデータセンター設備の不足や新規建設のコスト・時間の課題を解決することを目的としている。
モジュール型エッジデータセンターは、短納期で設置可能で、消費電力の大きなサーバーにも対応できる柔軟性を持つ。
具体的には、モジュール筐体に19インチサーバーラック、サーバー冷却装置、UPS、物理セキュリティ機能を統合しており、屋内外を問わず設置できる設計となっている。
サイズは幅120cm、奥行き200cm、高さ230cmで、建築基準法に該当せず、設置時の確認申請が原則不要である。
1モジュールあたり45kWの電力供給が可能で、生成AI用途のサーバーを導入できる。
さらに、複数のモジュールを連結することで、需要に応じた拡張が可能。
ユースケースとしては、製造業の工場や医療機関、リモート拠点でのGPUクラウド事業、自動運転やスマートビル管理などが挙げられる。
IIJと河村電器産業は、2025年3月に開催される「Data Center Japan 2025」で試作品を展示し、実施パートナーを募集中。
今後は運用環境での性能評価と改良を行い、2025年度下期の製品化を目指す。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a969bb0aa5c32a75cd9c361bb339489395dfbbd5