退職金課税の見直しが氷河期世代に影響を及ぼす懸念が広がっている。就職氷河期世代は厳しい雇用環境でフリーターや派遣社員となった人が多く、現在の賃金や生涯賃金にも影響が出ている。政府の支援策とともに、課税制度の見直しが問題視されている。
氷河期世代とは、1990年代から2000年代初頭にかけて就職活動を行った世代であり、当時の厳しい雇用環境により多くがフリーターや派遣社員となり、現在も安定した職を得られない人が多い。
この世代が現在50代前半から40代に差し掛かり、退職を考える時期に入っているため、退職金課税の見直しが問題視されている。
ネット上では「氷河期世代が退職金課税の影響を受けるのでは」との声が多く上がっており、年金の不安も指摘されている。
第一生命経済研究所の永濱利廣氏は、退職金課税制度が戦後の終身雇用を基に設計されたものであることを説明し、就職氷河期世代が今後の退職金制度の変更によって受け取る年金が減少する懸念があると述べた。
また、就職氷河期世代の賃金の現状についても言及し、30代後半から50代前半にかけて大企業で賃金が減少していることが明らかになった。
特に男性の生涯賃金は、25年前と比較して低下していることが指摘されており、女性の賃金が上昇している中で、男性の賃金は厳しい状況にある。
これらの要因が重なり、氷河期世代は厳しい経済状況に直面していることが浮き彫りになっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3642473ff487a3b6b0c157337600bc40f6610fd7
氷河期世代に対する退職金課税の見直しに関するコメントでは、彼らが直面した厳しい現実とその影響が多く語られていました。
特に、バブル崩壊後の不安定な社会に放り出されたことが、就職の難しさや低い年収につながったという意見が多く見受けられました。
多くの人が、就職口が限られ、非正規雇用やアルバイトで生活を支えるしかなかったため、自己責任論に晒され、社会から見放された感覚を抱いていました。
また、退職金や年金の受給額が低く、将来への不安を感じる声もありました。
さらに、他世代への支援が手厚くなる一方で、氷河期世代への政策が厳しいことに対する不満も強く、生活保護の予備軍となる可能性が高いといった意見もありました。
こうした背景を受けて、氷河期世代が今後どのように支援を受けるべきか、またそのために何をすべきかについての議論も行われていました。
彼らが感じている不遇や苦労は、単なる個人の問題ではなく、社会全体の構造的な課題であるという認識が広がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
この世代はバルブ崩壊以降、どのタイミングもそのシワ寄せを一手に背負わされていた感じですね。
就職口はなく、非正規雇用やアルバイトや自営業で糊口を凌ぎ、当然ながら恋愛や結婚を考える余裕もなく。
職業の選択肢が多くあって温い社会に入れる今の子が羨ましくも思います。
高額療養費制度といいこの退職金増税といい、氷河期世代のみならず現役世代にけんかうっているよね。
この世代は氷河期世代と呼ばれるように十分な収入がある人の割合は他の世代より低く、徴収は思ったほど増えないでしょう。