AOLは日本市場での成功を収められず、安価な定額制やブロードバンドの普及が影響した。日本進出の戦略は失敗に終わった。
特に2000年にはタイム・ワーナーとの合併により「AOLタイムワーナー」としての地位を確立しましたが、日本市場においては期待通りの成果を上げることができませんでした。
AOLは1997年に日本市場への本格進出を開始し、三井物産と日本経済新聞社との合弁で日本法人を設立しました。
しかし、当時の日本ではすでに安価な定額制インターネットサービス『テレホーダイ』が普及しており、AOLの料金プランは魅力的に映らなかったのです。
また、2001年には「ブロードバンド元年」と呼ばれ、ADSLサービスが急速に普及し始めました。
この時期、日本ではISDNが普及しており、AOLの主力であったダイヤルアップ接続サービスは時代遅れと見なされていました。
これにより、AOLに乗り換える理由がほとんどなくなったのです。
さらに、NTTドコモとの提携も成果につながらず、AOLの日本進出は困難を極めました。
結果として、AOLは日本市場での成功を収めることができず、早期に壁にぶつかることとなったのです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/295d90f7d966fdd5d62e09aa4f3f4110b2a3bee2
AOLが日本市場で成功できなかった背景について、多くのコメントが寄せられました。
まず、アメリカではAOLが成功した要因として、接続ソフトがパソコン雑誌に添付され、簡単にネット接続ができる環境が整っていたことが挙げられています。
しかし、日本市場ではすでにISPが乱立しており、特にテレホーダイ制度が普及していたため、AOLの強みである定額制使い放題モデルは競争力を発揮できなかったとの意見がありました。
さらに、90年代後半のAOLは従量制の料金体系が多く、初めてネットに繋ぐ際には他のプロバイダを選ぶケースが多かったことも影響したようです。
懐かしい思い出として、AOLの接続ソフトが雑誌にバンドルされていたことや、AOLメッセンジャーがMacユーザーにとって貴重なサービスであったことも語られています。
また、当時の競合としてPC-VANやNifty Serveなどが存在しており、AOLが市場に入り込む余地が少なかったとの指摘もありました。
AOLの存在は多くの人に記憶されており、インストールCDが公園で遊ばれるほどの人気を誇ったこともあったようです。
最後に、2022年までサービスが続いていたことに驚く声や、AOLのCMに出演していた広末涼子の話題も見受けられました。
ネットコメントを一部抜粋
アメリカでAOLがシェアを伸ばした理由に触れないと
AOLが接続ソフトをパソコン雑誌にCD-ROMで添付して、それを使えば簡単にネット接続できたのが大きい
結果としてAOLの強みである「定額制使い放題モデル」は競争力を発揮できませんでした。
90年代当時、日本には PC-VAN、nifty serve、アスキーネット、ASAHIネットなどが有ったので、AOLが入り込む余地があまり無かったのでは?
AOLというと、ブラウザ「ネットスケープ」の会社という印象が強かったですね。