野球は試合数の多さとプレーの細切れがデータ活用を促進。記録の重要性が高まり、戦略にも影響を与える。
要約すると野球はデータと密接に関連するスポーツであり、特にメジャーリーグ(MLB)では膨大なデータが日々生成され、活用されている。
野球が数字と親和性が高い理由の一つは、シーズン中の試合数の多さにある。
MLBは162試合、NPBは143試合と、他のスポーツと比べて圧倒的に多く、これにより選手の成績やチームの勝敗が数字として蓄積される。
また、野球は「セットプレーの連続」であり、プレーが細切れであるため、記録が容易である。
このため、記録者がスコアブックに記入しやすく、各試合のデータが後で比較され、選手やチームの優劣が判断されるようになった。
データ野球の始まりは150年前にさかのぼり、ヘンリー・チャドウィックがボックススコアを考案したことで、選手の記録を一目で把握できるようになった。
彼の業績により、打率や防御率といった指標も生まれ、野球は「記録のスポーツ」として進化した。
アメリカではベーブ・ルースやテッド・ウィリアムスといった選手が記録を打ち立てることで、国民的な関心を集めた。
一方、日本では記録よりも精神力やプレーの気迫が重視されていたが、1960年代に入ると記録への関心が高まり、チーム内では相手チームの情報を収集するための偵察要員が設けられるようになった。
これにより、選手の傾向や特徴を詳細に記録し、戦略に役立てる動きが広がっていった。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/82633e4ee2a23a033b274bbd04f6c3099280f0a4