Z世代の約半数がSNSで本音を言えると感じる一方、7割が発信内容を気にするのが面倒と回答。発信率には年代差があり、特に若年層にその傾向が見られた。
モバイル社会研究所が実施した「2024年 SNS利用者行動調査」によると、SNSを利用する15〜24歳の若者の約半数が「SNSでは気軽に本音を言える」と感じている一方で、全体の約7割が「発信内容を気にするのが面倒」と答えています。
この調査は、全国の15〜59歳の男女3,936人を対象に行われました。
調査結果によれば、SNSで本音を言えると感じる人は、発信率が高くなる傾向にあります。
具体的には、SNSで気軽に本音が言えると思う人とそうでない人を比較すると、X(Twitter)では23ポイント、Instagramでは18ポイントの差が見られました。
特に若年層は、自分の意見や感情を自由に表現することに対してポジティブな姿勢を持っているようです。
しかし、発信内容を気にすることが面倒だと感じる人も多く、特に女性にその傾向が強いことが分かりました。
SNS上でのトラブルや誤解を避けるために、発信内容に気を使う必要があるため、こうした面倒さが発信をためらわせる要因となっています。
また、発信内容を気にしない人の方が発信率が高いことも示されていますが、若年層ではこの面倒さが発信に影響を与えない場合もあることが確認されました。
SNSで本音を言えることは重要ですが、他人を傷つけるような発言は控えるべきであるとの意見もあり、SNS利用における発信のあり方について再考が求められています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/84cc6fb16aa9680ed50cf5719f1e74f6709b599f
Z世代のSNS利用についてのコメントには、様々な意見が寄せられていました。
特に、匿名アカウントを使うことで本音を言いやすいと感じる人が多かった一方で、リアルな友人とのやり取りが面倒に思えることも影響していたようです。
実際に、「実家の犬が可愛い」といった日常的なことを気軽に呟くことで、ストレスを軽減していると感じている人もいました。
一方で、SNSでの発信内容に困惑している人もいました。
「自分が何を考えているのか分からない」と語る声もあり、SNSを交流の場として利用するのではなく、主に情報を収集するためのツールとして捉えている人も多かったようです。
資格勉強などで忙しい日々を送る中、SNSに時間を割く余裕がないという意見もありました。
また、SNSの特性から不特定多数の目に触れることへの警戒感も強く、思わぬ炎上を引き起こすリスクを懸念する意見がありました。
発信する際には慎重にならざるを得ないと感じている人もおり、SNSが本音を言う場としては危険だと考える人もいました。
さらに、自分の身元を明かして本音を語ることに対しても疑問を持つ声があり、匿名性が求められる理由が伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
自撮りアイコンじゃなくて匿名でプライベートも適当に誤魔化してるアカウントではそりゃ本音は言いやすいんではないかな?
もうなにがなんだか解らない世の中だな。
自分は何を発信すればいいのかわからないタイプなので、SNSというのは多少の交流こそするものの、基本的には見るだけのものと捉えている。
逆じゃない?SNSだからこそ不特定多数が見るし、勝手に発言を拡散されて思わぬ炎上を引き起こしたり。
自分の身元を明らかにしたうえでも本音を言えるのかな?というのが感想。