愛知県で鳥インフルエンザが終息したが、卵の価格は高止まりしており、養鶏農家は経済的な苦境に直面。供給不足が続き、クラウドファンディングを利用して支援を求める動きも。
要約すると愛知県で発生した高病原性鳥インフルエンザが終息を迎えたが、養鶏農家の経済的苦境は続いている。
1月2日に常滑市で確認された鳥インフルは、13の農場に広がり、17日には全ての制限が解除された。
しかし、卵の価格は依然として高止まりしており、名古屋市内のスーパー「サンエース」では、1パック10個入りの卵が279円で販売されており、前年同日と比べて65円の値上がりとなっている。
これは、鶏の殺処分が行われた後、ヒヨコから鶏になるまでに約半年かかるため、卵の安定供給が難しいからだ。
愛知県では過去最多の186万羽が殺処分されたが、その影響で卵の供給が減少し、価格の安定が見込めない状況にある。
店側も工夫を凝らし、サイズをミックスした卵を販売するなどして価格を抑えようとしているが、JA全農たまごによると名古屋のMサイズの卸価格は340円前後に達しており、昨年の3月と比べて1.6倍に上昇している。
消費者は高い卵でも購入せざるを得ない状況で、特に朝食やお弁当に卵を使う家庭にとっては痛手となっている。
人件費やエネルギー価格、エサ代の上昇も影響し、今後の卵価格の見通しは非常に不透明だ。
養鶏農家はクラウドファンディングを利用して経済的な支援を求める動きも見られ、今後の経営に対する不安が募っている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d9da6965640be14c97ba99b4237abafea58aaff5