Razerが新たに発表した「WYVRN」は、ゲーム開発者向けのAI支援プラットフォームで、バグ検出やレポート生成などの機能を備えています。
このプラットフォームは、ゲーム開発における品質保証やプレイヤー体験を向上させるための複数のAI機能を搭載しています。
主な機能には、ゲームプレイ中のバグを検出し、レポートを自動生成する「AI QA Copilot」、ゲーム内でのガイドやコーチングを行う「AI Game Copilot」、触覚フィードバック技術の「Sensa HD Haptics」、ダイナミックライティング技術の「Chroma RGB」、および空間オーディオ技術の「THX」が含まれています。
これらの機能は、Unreal Engine 5.5と統合可能なSDKとして提供されています。
「AI QA Copilot」は、テストプレイ中に不適切な挙動を認識し、自動的にタグ付けを行います。
テストプレイ終了後には、認識したバグに関する動画と再現手順を含むレポートを生成し、テスターがプレイに集中できる環境を提供します。
これにより、品質保証チームのバグ発見効率が向上し、市場投入までの時間を短縮することが期待されます。
また、ゲームプレイ中のPCパフォーマンスデータ(フレームレート、メモリ使用量、読み込み時間など)を追跡し、ボトルネックを特定・対処する機能も備えています。
「AI Game Copilot」は、ゲームプレイ中に特有のアドバイスを提供し、最適なパフォーマンスを引き出すための設定や構成に関する知見を提供します。
助言の内容や頻度は調整可能で、開発中のタイトルに合わせたUIへの統合も行えるため、プレイヤーの没入感を損なうことなく利用できます。
さらに、Razerは「Sensa HD Haptics」においてレーシングシミュレーター向けプラットフォームのSimHubと提携し、レーシング系タイトルの没入感向上に向けた取り組みを進めています。
また、「THX」ではIAMF規格をサポートし、新しいオーディオ規格との将来にわたる互換性確保を図っています。
これらの新技術は、ゲーム開発者にとって大きな利便性を提供し、より高品質なゲーム体験を実現することを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/ac85ec6e941be34fbdaa5ae3ff25b57a862387ea