アカマイはサイバーセキュリティとクラウド事業に注力し、CDN事業からのシフトを進めています。2024年にはサイバーセキュリティが売上の51%を占める見込みで、AIやサステナビリティへの取り組みも強化しています。
職務執行者社長の日隈寛和氏は、アカマイのビジネスモデルが過去10年で大きく変化し、今後はサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングに注力することを明らかにしました。
具体的には、2014年には売上の85%を占めていたCDN事業が、2024年には33%に減少し、サイバーセキュリティ事業が51%、クラウドコンピューティング事業が16%を占める見込みです。
この変化は、CDN市場の成熟と価格競争の激化によるもので、アカマイは依然としてCDN市場でのシェアを維持していますが、成長が鈍化しています。
サイバーセキュリティ事業は前年比16%増の20億4300万ドル、クラウドコンピューティング事業は前年比25%増の6億3000万ドルに成長しています。
日隈氏は、アカマイが持つ膨大なインターネットトラフィックを活用し、サイバーセキュリティにおいて他社にはない強みを持っていると強調しました。
特に、インフラセキュリティ、アプリケーションセキュリティ、APIセキュリティ、ゼロトラストセキュリティの4分野に注力し、急成長しているAPIセキュリティ分野ではNoname Securityの買収を行い、さらなる強化を図っています。
また、クラウドコンピューティングでは、フルスタックコンピューティングとストレージサービスを提供し、世界中で分散したクラウドプラットフォームを展開しています。
さらに、2025年に向けては、セキュリティとクラウドの両方で新たなソリューションを提案する計画を示しました。
サステナビリティへの取り組みも強調され、2030年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標が掲げられています。
アカマイは、グローバル企業としての責任を果たしながら、事業の成長を目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5efa1a8ff5257b369515be8d77ab73f9d8b5c265