アカマイがサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングに注力、2030年に向けたサステナビリティ目標も発表。
職務執行者社長の日隈寛和氏は、同社の売上の60%以上がこれらの分野から得られていると述べ、事業ポートフォリオの変化を示しました。
過去10年間のデータによれば、2014年にはCDNが85%を占めていたのに対し、2024年にはサイバーセキュリティが51%、CDNが33%、クラウドコンピューティングが16%に変化しています。
特にサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングは右肩上がりで成長しており、2024年度の成長率はそれぞれ16%と25%と予測されています。
日隈氏は、CDNビジネスの価格競争が厳しくなり、その影響で売上が減少していると説明しましたが、CDNは依然として重要なインフラであると強調しました。
マーケティング本部の中西一博氏は、サイバーセキュリティ分野での強化ポイントとして、サイバーレジリエンスの強化やセキュアなビジネスの拡大、コンプライアンス対応を挙げ、具体的な製品名も示しました。
クラウドコンピューティング分野では、オブザーバビリティの活用やマルチクラウドポータビリティーなどが注力されることが明らかになりました。
また、米Akamai TechnologiesのMike Mattera氏は、2030年に向けたサステナビリティーの目標として、温室効果ガスの正味排出量ゼロや100%再生可能エネルギーの達成を掲げました。
彼は、政治情勢に関わらず、Akamaiのサステナビリティーへの取り組みは変わらないと強調しました。
日隈氏も、グローバル企業として地球規模の課題に取り組む必要性を訴えました。
全体として、アカマイはサイバーセキュリティとクラウドコンピューティングの成長を重視しつつ、CDNの強化も続ける方針を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d5160ed4458d86464d42b0b6836b5bd20f6cbde1