東京証券取引所が11月5日から取引時間を30分延長し、決算発表の前倒しを企業に要請。株価の透明性向上を目指す。
この変更は、売買システムの更新に伴い、終値の透明性を高める新しい仕組みも導入されることを目的としています。
取引時間の延長は1954年以来70年ぶりのことであり、過去の大規模なシステム障害を受けて、取引機会の確保や海外投資家の誘致を狙っています。
現在の東京市場の取引時間は1日5時間であり、ロンドンやニューヨークに比べて短いため、少しでも活性化を図る狙いがあります。
しかし、延長に伴う証券会社の負担も考慮され、今回は30分の延長に留まっています。
また、取引終了前の5分間に新たに「クロージング・オークション」が設けられ、投資家は売買を成立させずに価格を提示することができ、この情報を基に終値が決定されます。
これにより、株価の変動を抑えつつ、投資家が状況を見ながら注文を出したり取り消したりすることが可能になります。
さらに、JPXは投資家が取引時間中に判断しやすくするため、企業に対して決算発表の前倒しを要請しています。
例えば、ホンダは決算発表を午後3時から午後1時に変更する予定ですが、取引終了後の発表を希望する企業も多く、短期的な株価変動を懸念する声も上がっています。
情報開示については、質と量を伴った丁寧なコミュニケーションが求められています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4726458807240da32048c777ffb8a0c42ca7779f
ネットのコメントでは、東京証券取引所が取引時間中に決算発表を行うことに対するさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントが、機関投資家やアルゴリズム取引の有利さを懸念し、個人投資家が不利になるのではないかという不安を表明していました。
例えば、AIが瞬時に決算を解析し、売買を行うため、個人投資家が手動で取引するのは難しいと感じている人が多かったです。
また、取引時間中の決算発表がサラリーマン投資家にとって大きなリスクになる可能性があるとの指摘もありました。
このような状況では、決算前に持ち越すことが少なくなり、株価が下落する傾向が見られるかもしれないとも考えられていました。
さらに、取引時間終了前に新設される「クロージング・オークション」についても関心が寄せられ、どのように株価が動くか実際に見ないと分からないという意見がありました。
制度変更が公平である一方で、過去に発生したインサイダー事件への監視強化が重要だとする声もありました。
全体として、個人投資家にとっての運用環境が厳しくなるのではないかという懸念が強く表れていました。
ネットコメントを一部抜粋
取引時間中の決算発表で、自分たち一般投資家が利益を上げにくくなると言う人がいるようです。
決算発表が取引時間中のケースと引け後のケースは今でも両方ありますが、取引時間中の決算が増えると、朝方の特売り・特買いが相対的に減少して寄り付きの日経平均やTOPIXは始値のあとの変動が比較的落ち着いた動きになるかも。
機関投資家のアルゴ取引がますます有利になる。
AIは瞬時に決算を読み込んで、ポジティブかネガティブを判断し、売り買い注文を出す。
取引中に決算発表となるとサラリーマン投資家は気がついたら大損なんてことが当たり前になるかもね。
今でも場中に発表するとこあるけど、値動きの方向性が一定しないことが多い気がする。