グーグルが新AI「Gemini 2.5 Pro」を発表。推論機能とコード作成能力が向上し、複雑なタスクに最適化。マルチモーダル性も強化されています。
このモデルは、特に推論機能とコード作成能力に優れており、AIのパフォーマンスを大幅に向上させています。
Gemini 2.5 Proは、Google AI StudioやGemini Advancedを契約しているユーザーが利用可能で、近日中に「Vertex AI」でも利用できるようになる予定です。
日本国内でもGemini Advancedユーザー向けに提供されていることが確認されています。
Gemini 2.5 Proは、AIモデルのベンチマーク「LMArena」で他のモデルに大きな差をつけて1位を獲得しており、その推論機能とコード作成能力は特に注目されています。
グーグルは、強化学習や思考連鎖を促進する手法を用いてAIの推論能力を強化し、これを基に「Gemini 2.0 Flash Thinking」を開発しました。
Gemini 2.5は、基本モデルの大幅な強化に加え、改善された事後学習(post-training)を組み合わせることで、さらなるパフォーマンス向上を実現しています。
具体的には、Gemini 2.5 Proは複雑なタスクに最適化されたAIモデルであり、コーディングや数学、科学のベンチマークで優れた結果を示しています。
特に「Humanity’s Last Exam」という専門家によって設計されたデータセットでは、他の生成AIモデルよりも18.8%高いスコアを記録しました。
また、Gemini 2.5は「Gemini 2.0」から進化し、コードの変換や編集、視覚的に魅力的なWebアプリやエージェントアプリの開発においても優れた性能を発揮しています。
デモでは、ユーザーが「HTMLを使わずにp5.jsで魅力的なエンドレスランナーゲームを作ってほしい」とプロンプトを入力すると、約1分で実際に遊べるゲームのコードが生成される様子が示されています。
さらに、Gemini 2.5は、テキスト、音声、画像などの複数のデータを組み合わせるマルチモーダル性を持ち、最大100万トークンのコンテキストウィンドウを扱うことができ、今後は200万トークンに拡大される予定です。
このように、Gemini 2.5 ProはAI技術の新たな可能性を示す重要なモデルとなっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2a06a197e6d9dfb289e7b00e2e45f52fee5fb49c