千葉県は2050年までにCO2排出量をゼロにするカーボンニュートラルを目指しており、京葉臨海コンビナートの脱炭素化が重要な課題となっています。行政と企業が協力して具体的な施策を進めていますが、洋上風力発電事業には課題も残ります。
要約すると千葉県は、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しているが、現在のCO2排出量は全国で最も多い。
県は豊富な天然資源を持ちながら、京葉臨海コンビナートにおけるエネルギー・素材産業の集積がCO2排出を増加させている。
特に、同コンビナートは首都圏へのエネルギー供給の要ともなっており、その脱炭素化は県だけでなく国全体の目標にも影響を与える可能性がある。
最近、千葉県は「第2回京葉臨海コンビナートカーボンニュートラル推進協議会」を開催し、12社の大手企業と行政関係者が集まり、2050年に向けた具体的な脱炭素化の青写真を議論した。
会議では、化石燃料から水素やアンモニア、バイオ燃料への転換や、廃プラスチックの再利用などの案が提示された。
また、代替燃料の供給基地やパイプラインの整備についても合意され、さらなる調査が進められる予定である。
さらに、千葉県は産業部門の脱炭素化を支援するため、「カーボンニュートラル推進課」を設置することを決定した。
しかし、脱炭素事業には課題も存在し、三菱商事が銚子沖での洋上風力発電事業において522億円の損失を計上したことが報告されている。
これは、世界的なインフレや円安、金利上昇などの影響によるもので、事業環境の変化が想定を大きく上回ったとされている。
政府は洋上風力発電を再生可能エネルギーの「切り札」として位置付けているが、その展開には依然として不確実性が残る。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5b3c692b8953b5cff15f30e09b9038970fba25d5