スペースデータが無償で宇宙ロボット開発向けシミュレーターを公開。ISSを再現し、技術交流を促進する狙い。
要約するとスペースデータ(東京都港区)は、2023年3月27日に国際宇宙ステーション(ISS)を高精度に再現した宇宙ロボット開発向けシミュレーター「バーチャル国際宇宙ステーション(ISS)」を無償で全世界に公開すると発表しました。
このシミュレーターは、開発者や研究機関、教育機関などが利用できるようにGithubで配布され、配布期間は2025年8月31日までとなっています。
スペースデータは、JAXAの官民共創プログラム「J-SPARC」の一環として、ISS「きぼう」日本実験棟から取得した温度、湿度、風量、照度などの船内環境データや宇宙ロボットに関する情報をシミュレーション環境に実装しています。
今回のシミュレーターには、JAXAが開発した宇宙飛行士を支援する宇宙ロボット「Int-Ball2」の高精度モデルが搭載されており、センサーや駆動系のソフトウェアインターフェースを実機と同様に再現しています。
さらに、地上ロボットの開発に広く使用されているROS(Robot Operating System)にも対応しており、地上の技術を宇宙環境に適用しやすい設計となっています。
シミュレーターのプラットフォームにはNVIDIAのIsaac Simが採用され、AI技術の開発にも対応可能です。
この無償公開により、世界中の開発者や研究機関、教育機関、学生が宇宙開発に参加しやすくなることを目指しており、技術実証のハードルを下げることや、地上のロボット技術との技術交流の活発化にも期待を寄せています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bdca10deb259781cb3e371a861e4dc718a5862f8