東京の商業施設に出店する飲食店は、立地だけでは成功しない。ストーリーの重要性が増している。
著書『一流飲食店のすごい戦略』の著者、見冨右衛門氏によれば、東京の一等地に出店することが必ずしも成功を保証するわけではないという。
商業施設における飲食店は、顧客に「ストーリー」を伝えることが難しいため、立地の良さだけではリピート客を獲得するのが難しいのだ。
例えば、商業施設内にある京料理店が、京都の雰囲気を再現するために土壁や枯山水を用意しても、繁華街を抜けてエレベーターで高層に上がる過程が顧客にとっては心理的な障壁となる。
このような環境では、外食を楽しむための気分が整わず、試しに行ったとしてもリピートにはつながりにくいと指摘されている。
逆に、2023年11月に開業した麻布台ヒルズは、路面店に近い設計が功を奏し、顧客はダイレクトに店舗にアクセスできるため、店舗の雰囲気にスムーズに馴染むことができる。
飲食店の成功には、ストーリーを感じさせる要素が重要であり、料理や店の背景を理解することで、単に「美味しい」以上の感動を得ることができる。
これからの飲食店経営には、立地だけでなく、顧客に感動を与えるストーリーが求められる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/949857055cc89f95981f11c208542035912a860f
コメントの中では、麻布台ヒルズの成功について懐疑的な意見が多く寄せられていました。
特に、近年の商業施設には目新しさや特徴が欠けているとの指摘があり、立地の良さだけでは成功が難しいという意見が目立ちました。
多くの人が、リピーターを確保するためには、立地に加え、魅力的な飲食コンテンツが必要であると考えていたようです。
また、最近では、駅近やメイン道路に面した立地だけではなく、少し離れた場所でも独自の魅力を持つ店舗が人気を集めるケースも増えていると指摘されました。
特に、地元の人々に愛される飲食店は、立地に依存しない成功を収めていることが強調されていました。
さらに、商業施設の高い賃貸料が経営を圧迫することや、メディアの影響で一時的に集客があっても、長期的な成功にはつながらないといった意見もありました。
飲食店の経営には、ただ立地を重視するだけでなく、ストーリーやコンテンツの質が重要であるという視点が多く見受けられました。
そのため、麻布台ヒルズが成功とされることに対しては、様々な視点からの疑問が呈されていたのです。
ネットコメントを一部抜粋
麻布台ヒルズは成功とはいえないでしょ。
今までだったら悪いと言われていた立地のお店が流行ったり…。
東京で新店舗を構える自体リスクが大きい。
日本にいる腕のいいシェフや中華料理の達人は…。
立地が好条件でも、家賃によるよ。