イスラエル軍が「ジブリ風AI画像」を投稿し、批判の声が上がっています。戦争の悲劇を軽視するのではないかとの懸念が広がっています。
この動きは、OpenAIがChatGPTの画像生成機能を改良したことにより、世界中のユーザーがジブリ風のアートを作成し、共有するトレンドの一環です。
イスラエル軍は、3月31日に「我々もジブリの流行に乗ってみることにしました」とコメントし、兵士や戦闘機を描いた4枚のAI画像を公開しました。
しかし、この投稿には批判の声も上がっています。
特に、ガザやヨルダン川西岸での攻撃を続けているイスラエル軍が、戦争をアニメスタイルで表現することに対して、倫理的な問題を指摘する意見が多く寄せられています。
あるXのユーザーは、スタジオジブリが戦争の悲劇を描いた作品を作り続けていることを指摘し、「AIは必要ない」と述べました。
また、宮崎駿監督が過去にイラク戦争に反対してアカデミー賞授賞式に出席しなかったことを引き合いに出し、ジブリのアートスタイルを利用することに対する怒りの声も上がっています。
さらに、アメリカのホワイトハウスもこのスタイルを使って移民の強制送還を伝えるなど、政治的なメッセージを発信するために利用されるケースも見受けられます。
2023年10月7日以降、イスラエル軍とハマスの衝突が続き、ガザ地区では5万人以上が死亡しており、多くの子どもたちも犠牲になっています。
このような背景の中で、ジブリ風の画像を使ったイスラエル軍の投稿が果たして適切かどうか、議論が巻き起こっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c969a243c0fcc54ff749140ead87ec1debfb3de9
イスラエル軍がジブリ風のAI画像を投稿したことに対して、ネット上ではさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントは、ジブリの名前を利用することによる著作権や商標権の侵害について懸念を示していました。
「ジブリ風」と表現することで、ジブリのブランドイメージが損なわれるのではないかという意見が多く見られました。
特に、AIによって生成された画像が商業的に利用されることに対する疑問が投げかけられ、ジブリ側が早急に対応すべきだという声もありました。
さらに、ジブリの作品が戦争美化に利用されることに対する反発も強く、宮崎駿監督の反戦の理念が損なわれることを懸念するコメントもありました。
コメントの中には、ジブリの作品が持つ社会的な理想やメッセージが、戦争の現実とは真逆のものであることを指摘するものもありました。
また、AIによる生成画像が本物のジブリ作品とは異なることへの失望感や、日本のオリジナルコンテンツが他国の企業に盗用されていることへの危機感も表明されていました。
全体として、ジブリの名を冠したAI画像の利用に対する懸念が強く、文化的な価値や著作権の重要性が再認識されるきっかけとなっていました。
ネットコメントを一部抜粋
確かに画風自体には著作権はないんだけど、それを「ジブリ風」と呼ぶことには問題がある。
微妙な言い方になるが、個人の投稿ならああそうですか、にならないかな。
「ジブリ風」として扱っている時点でジブリの名前を利用した商売だ。
早めに対応しなければ、今後ジブリ絵を見るたびに警戒しなければならなくなるだろう。
宮崎駿監督の作品は「軍事メカオタクの反戦主義」である。