日本人の起業家精神に関する誤解を解くカッツ氏の見解が注目されています。彼は、心配事が多い環境が起業意欲を妨げていると指摘しています。
しかし、ジャーナリストのリチャード・カッツ氏はこの見解に異を唱え、「日本人の同調主義は神話である」と主張している。
彼は、一般的に言われる「日本人はリスクを嫌い、同調を好む」という意見が真実かどうかを疑問視している。
カッツ氏は、グローバル・アントレプレナーシップ・モニターの報告書を引用し、日本が起業家的な態度において49カ国中最下位であることを指摘。
具体的には、機会の認識や起業家としての能力に対する認識、失敗に対する不安、起業家が良いキャリア選択であるという見解のいずれも低い順位にある。
これに対し、カッツ氏は日本人が生まれつき心配性であるのではなく、実際には心配事が多い環境に置かれていることが問題であると述べている。
調査によると、日本の男性の37%が新しい会社を始めるリスクを取る意欲を示しているが、実際にそれが可能だと考える人は20%に過ぎない。
このように、起業家になる意欲自体は存在するものの、日本の厳しいリスク・リワード・レシオがその実現を妨げている。
カッツ氏は、文化的な気質の変化は難しいが、リスクを取る環境を改善することは可能であると強調している。
日本の大学新卒者が同じ服装で企業の入社式に臨む姿は、同調志向の象徴とされるが、これが日本の起業家精神にどのように影響しているのかを考える必要がある。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2ea07fee35aa80f05e035ce853f44f321d90b39b
コメントでは、日本人の起業家精神について多様な視点が示されていました。
まず、起業には独特の性格やパワーが必要であり、孫正義さんや堀江貴文さんのような人々がその代表例として挙げられました。
これに対して、「日本人だからダメ」ということはないとの意見が多く、大企業に馴染めない性格の人こそが起業に向いているとされていました。
また、起業は自分の努力と運が勝負であるため、頑張れる人は挑戦してみる価値があると考えられていました。
さらに、コメントの中には日本の受験制度や就職活動が起業家精神を抑制しているとの指摘がありました。
特に、減点主義や前例踏襲主義が根付いているため、独自の考えを持つ人が評価されにくい環境が形成されていると感じられていました。
これにより、実際には起業家精神を持つ才能が数多く埋もれているのではないかという意見もありました。
また、起業支援制度の不備についても言及があり、日本の政府や企業が起業家を優遇していないとの批判がありました。
特に、アイデアの盗用が起業を阻害しているとの意見が強く、マスコミや大企業が小規模事業者のアイデアを盗んでいるという懸念も示されていました。
これらの問題が、日本における起業家精神の育成を妨げているとの認識が広がっていました。
最後に、起業をする際の手続きが面倒であるとのイメージや、社会全体がやる気を搾取しているとの意見もありました。
特に、アメリカや中国と比較して日本のユニコーン企業が少ないことが指摘され、今後の起業環境の改善が求められていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
日本人だからダメということはないと思いますね。
大企業になじめない性格の人こそ起業に向いているんじゃないのかな?
今起業が多くなりましたが、自民党与党と既存野党が起業家を毛嫌いしているせいで相対的に少なく見えるだけです。
日本の受験制度と就活システムが、起業家としての特色をスポイルしているのかもしれません。
届け出関係が面倒そうなイメージがあるので、簡素化してネットでできるようにしたら個人起業家も増えるのでは?