Amazonが「プロジェクトカイパー」として、低軌道衛星27基を打ち上げ、高速インターネットを提供する計画を開始しました。2025年からのサービス提供を目指し、80回以上の打ち上げを予定しています。
このミッションは「Kuiper アトラス1(KA-01)」と名付けられ、米国のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)のアトラスVロケットによって行われました。
打ち上げられた衛星は、高度280マイル(約450km)の地球周回軌道に投入され、SpaceXのスターリンクと同様に、地球上のほぼすべての地域に高速で低遅延のインターネットを提供することを目指しています。
プロジェクトは、2025年の後半にはサービスを開始する予定で、最終的には3,200基以上の低軌道衛星を打ち上げる計画です。
初期コンステレーションの配備には、80回以上の打ち上げが必要とされ、KA-01はその第一歩となります。
今回打ち上げられた衛星は、2023年10月に打ち上げられた2基の試作衛星を大幅にアップグレードしたもので、フェーズドアレイアンテナやプロセッサ、太陽電池アレイ、推進装置、光衛星間通信システムなどのパフォーマンスが向上しています。
また、Kuiper独自の誘電体ミラーフィルムでコーティングされ、地球からの可視性を低減する設計になっています。
ULAは、アトラスVロケット史上最重量の積載量で打ち上げを行い、メインブースターに加え、5つの固体ロケットブースターを搭載しています。
衛星は時速17,000マイル(約27,359km)以上の速度で移動し、約90分ごとに地球を一周します。
打ち上げ後、衛星は自動的に起動し、地上のKuiperチームとの通信が可能になることが目指されています。
今後数年にわたり、アトラスVによる打ち上げを7回、ULAのバルカン・ケンタウルスによる打ち上げを38回行う予定で、さらに欧州のアリアンスペースや米国のブルーオリジン、SpaceXなどによる30回以上の打ち上げも計画されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f4bd49f29823847b1e2020aa8ba70917eaacf6bc