斎藤八段が叡王戦第1局で伊藤叡王に勝利し、タイトル奪取に向けて好スタートを切りました。次局は石川県で行われます。
要約すると第10期叡王戦五番勝負の第1局が4月3日に名古屋市の「神楽家」で行われ、斎藤慎太郎八段が伊藤匠叡王に勝利しました。
この対局は、藤井聡太竜王・名人が不在の中で行われる2年半ぶりのタイトル戦であり、注目のフレッシュな顔合わせとなりました。
斎藤八段は後手番で、伊藤叡王の先手に対して相掛かりの形から積極的に攻めに出ました。
序盤はお互いに読み合いが続き、1筋の小競り合いから本格的な戦闘が始まりました。
両者ともに難解な中盤戦を展開し、形勢が動いたのは終盤の一分将棋に入った頃です。
伊藤叡王が放った叩きの歩は結果的に指しすぎとなり、攻め合いを避けた方が有望とされましたが、実際には斎藤八段が勢いのある手順で勝利を収めました。
斎藤八段は駒損を甘受しながらも、飛車の成り込みを優先するスピード勝負を選び、終局時刻は19時39分。
伊藤叡王は攻防ともに見込みなしと認めて投了しました。
この勝利で斎藤八段は7年ぶりのタイトル奪取に向けて好スタートを切り、「ブレーキをかける手がわからず細い攻めになったが、終盤は開き直って指せた」と振り返りました。
次局は石川県加賀市で行われる予定です。
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