日産自動車は、米国での減産計画を一部撤回し、追加関税の影響を受けて生産体制を維持する方針を明らかにしました。特に「ローグ」の生産は現状維持となります。
この決定は、トランプ政権による輸入車への追加関税が発動されたことを受けたもので、米国での生産体制を維持するための措置です。
具体的には、日産はスマーナ工場で生産する北米仕様車「ローグ」の生産シフトを、4月以降も現状のまま維持するとしています。
もともと、日産は4月からスマーナ工場を含む複数の工場で生産ラインの見直しを計画しており、スマーナ工場ではSUV「ローグ」、キャントン工場ではセダン「アルティマ」を生産する予定でした。
これにより、両工場ともに一部ラインを2直から1直化する方針でしたが、追加関税の影響を考慮し、変更を余儀なくされました。
また、日産はメキシコで生産している高級ブランド「インフィニティ」の2車種について、米国での受注を一時停止することも決定しました。
その他の車両については、需要に応じてメキシコや日本から米国へ輸出を継続する方針です。
このような動きは、日産の事業再生計画「ターンアラウンド」の一環として、業績不振を克服するための重要なステップとされています。
日産の対応は、米国市場における競争力を維持し、需要に応じた生産体制を確保するための戦略的な判断と言えるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0de44c3174d480be870f67e6fce6ecb53d1b7f66
日産が米国の減産計画を撤回し、生産体制を維持するというニュースに対して、ネットのコメントではさまざまな意見が寄せられました。
多くのコメントでは、現行モデルの生産比率を維持することが一時的な施策として妥当であるとの理解が示されました。
しかし、アメリカの経済状況や消費者の購買力については懸念が多く、特にスタグフレーションの影響を受けている中で、果たして消費者が日産車を購入する余裕があるのか疑問視する声が上がっていました。
また、トランプ関税が続く限りアメリカの工場が存続する可能性があるものの、利益を出せる車がないことが問題であり、その解決が難しいという意見もありました。
さらに、日産の製造計画については、誰もがその真剣さを受け止めていないという指摘もありました。
短期的には助かるかもしれないが、長期的な視点での不安や、他国での減産が必要になる可能性についても意見が交わされ、日産の今後に対する不安が表明されていました。
全体としては、日産の生産体制の維持が一時的な対策であることを理解しつつも、未来に向けた不安や懸念が強く感じられました。
ネットコメントを一部抜粋
現行モデルの米国生産比率を少しずつ減らさず現状維持するということね。
アメリカ国民にその原産を撤回した分の車を買う余裕はあるのかな?
完成車を米国に持ち込むより、最低限の部品を米国で調達した方が原価は低く済む。
他の国で減産するしかないでしょう。
日産には追い風かもね。