トヨタの「CS&S」は、ミッドシップ4WDのハイブリッドスポーツカーで、ユニークなデザインと先進技術が特徴。市販には至らなかったが、トヨタのハイブリッド技術に影響を与えた重要なコンセプトカーです。
このコンセプトカーは、欧州市場向けにデザインされたもので、全長3940mm、全幅1800mm、全高1120mmというスポーティなプロポーションを持ち、特に幾何学的なフォルムと日本的な美しさを融合させたデザインが特徴です。
CS&Sは一見2シーターですが、フロントシートの背後にあるキャノピーを後方にスライドさせることで、2＋2シーターに変形するユニークな機能を備えています。
また、シートバックを前に倒すことでインパネを覆うセキュリティカバーとしても機能します。
パワートレインには1.5リッターのガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「THS-II」が搭載されており、ミッドシップレイアウトにより後輪を駆動し、さらに前輪もモーターで駆動する電気式4WD（E-Four）を採用することで、環境性能と運動性能を両立しています。
インテリアには、オーディオやナビ、空調を操作するための「トヨタスペースタッチ」というホログラフィックなインターフェイスが導入されており、先進的な技術が詰まっています。
発表当時はスポーツカーの需要が高まっており、ハイブリッド技術に対する懐疑的な意見もありましたが、CS&Sはその後のトヨタのハイブリッド技術に影響を与えました。
残念ながら市販には至りませんでしたが、CS&Sの技術は後のモデルにフィードバックされ、トヨタのスポーツカー開発において重要な位置を占めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/49ce0b05c4718b091baf2cb5fedf5fb742e5e664