シャープは2024年度上期に営業黒字を達成し、アセットライト化を進めています。事業譲渡や構造改革が影響し、売上高は減少も営業利益は改善しました。
要約するとシャープは2024年度上期（2024年4～9月）の連結業績を発表し、2年ぶりに営業黒字を達成したことを明らかにしました。
売上高は前年同期比で5.3％減の1兆964億円、営業利益は58億円の赤字から4億円の黒字に転換し、経常利益は51.6％減の14億円となりました。
デバイス事業は減収となりましたが、構造改革の効果により営業赤字を大幅に縮小しました。
全社的には売上高が減少したものの、営業利益の改善により2022年度上期以来の黒字を達成しました。
ディスプレイデバイスとエレクトロニックデバイスの売上高はそれぞれ27.3％減の2058億円、営業利益は99億円の赤字から48億円改善し、51億円となりました。
CEOの沖津雅浩氏は、構造改革によるコストダウンや経費削減の成果、一過性の収益が増益に寄与したと説明しました。
シャープは2024年に向けてアセットライト化を進めており、カメラモジュール事業と半導体事業を台湾の鴻海精密工業に譲渡する計画です。
また、SDP液晶工場と関連施設をソフトバンクとKDDIに譲渡することも進行中です。
沖津氏は、これらの譲渡契約の締結に向けて最終協議を行っていることを明かしました。
さらに、PC事業やマルチ複合機（MFP）などを含むスマートオフィス部門では、インフォメーションディスプレイや法人向けプレミアムモデルの好調により増収増益を実現しました。
MFP市場の需要減少に対しては、ソリューションの強化や新たなビジネス展開を計画していると述べました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0801e80794b86f87c6575a0bacde27d96a89a1e8