米当局がシティグループを調査中。ロシア富豪ケリモフとの関係が焦点で、資産凍結や金融犯罪の防止策が調査されている。
要約すると米当局が金融大手シティグループに対し、ロシアの富豪スレイマン・ケリモフとの関係を巡る調査を行っている。
調査には米司法省、FBI、内国歳入庁(IRS)が関与しており、ケリモフが資産を保有するヘリテージトラストに対するシティグループのサービスが焦点となっている。
ケリモフはデラウェア州のヘリテージトラストに約10億ドルの資産を保有していたが、2022年6月に米財務省によりその資産は凍結された。
これは、ケリモフが米企業に投資する際に親族や顧問の人脈を利用しているとの理由による。
報道によると、調査はマネーロンダリングや金融コンプライアンスの体制についても行われる見込みで、シティグループは取材に応じていない。
ケリモフはモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス、ドイツ銀行、さらにはロシアの国営企業ガスプロムにも投資しており、彼の資産は約107億ドルに上るとされている。
ケリモフは新興財閥オリガルヒとして、過去数年にわたり米当局の監視対象となっており、2018年にはロシア政府との関係を利用して金銭的利益を得たとして制裁を受けた。
さらに、2022年には彼が所有する高級ヨットが米司法省により差し押さえられ、その使用目的が資金洗浄に関連しているとされている。
シティグループは最近も米当局からの取り締まりを受けており、リスク管理サービスの不備により罰金を科された経緯がある。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a7682a41bda6d0bfeb74956cf1254b49580d904b