東京の銀座に位置するKK線が2025年に廃止されることが発表された。日本初の高速道路であり、廃止の理由は都心環状ルートの再編によるもので、歩行者中心の公共空間として再生される予定。
この廃止は日本初の高速道路の廃止であり、特に銀座という中心地での出来事であるため、注目を集めている。
KK線は1959年に開通し、首都高や名神高速よりも早く開通した歴史を持つが、なぜ廃止されるのかについては複雑な背景がある。
首都高速道路株式会社は、KK線の廃止理由を「日本橋区間地下化と新京橋連結路の整備に伴う都心環状ルートの再編」と説明しており、歩行者中心の公共空間として再生・活用する方針が示されている。
このように、必要性が薄れた結果としての廃止という見解があるが、KK線の設計には戦後の建築家のロマンが色濃く反映されている。
KK線は、1950年に提案された「スカイウェイ・スカイビル」構想に基づいており、当初は長さ1.2kmの帯状ビルの上に高速道路を通すという夢のような計画であった。
提案者は三菱地所の社長である樋口実氏で、当時の東京都建設局長・石川栄耀氏の理想主義的なビジョンが背景にあった。
最終的に計画は縮小され、1959年に最初の供用区間が開通した。
KK線は民間企業が造った無料の高速道路で、後に首都高と接続されるなどして利用されてきたが、時代の変化とともにその役割が変わってきたことが廃止の要因となっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/472ed72314619ea8bccb37fc7a1dde5148bbeb8d
コメントでは、東京高速道路KK線の廃止に関して多くの意見が寄せられました。
まず、交通キャパシティの問題が指摘され、廃止が本当に大丈夫なのかという懸念が表明されていました。
特に、事故が発生した場合の通行止めや、混雑の解消が難しくなるのではないかという意見がありました。
また、過去に比べて交通の利便性が低下するのではないかという不安も感じられました。
さらに、KK線が持っていた歴史的な価値や、1960年代の未来社会への期待が消えていくことに対する寂しさも語られました。
多くの人が、過去の思い出や景観の変化に対して感慨を抱いており、特に有名な建物や風景が失われることに対する惜しみの声が上がっていました。
中でも、黒川紀章の中銀カプセルタワービルや、少年ジェットのオープニングシーンに関連する風景が思い出され、廃止によって失われるものの大きさを感じるコメントが目立ちました。
また、都市計画や利便性の観点から、今後の展望に対する希望や不安も交錯しており、コメントは多様な視点を反映していました。
全体として、KK線の廃止に対する感情は複雑であり、未来に向けた期待と過去への惜別が入り混じっていることが印象的でした。
ネットコメントを一部抜粋
並走区間のC1だって事故があったら通行止もあるし、平常時でも別にあの地域の道路が過剰供給だとは思わないのだけど、なくして大丈夫なのだろうか。
1960年代の面影がまた一つ消えていきます。
あの頃は、21世紀にはバラ色の未来社会がやってくると言われていましたが、現状はこんなものです。
KK線から見えた、黒川紀章さんの代表作である中銀カプセルタワービルも取壊され、銀座インズにダイレクトに行けた駐車場もなくなり、此れから壊されれば、新幹線に行けたプラットホーム及び八重洲駐車場からダイレクトに八重洲トンネルへの入ロもなくなります。
確か少年ジェットのオープニングの風景もこの道路だと思う。
この風景が見られないと思うと、ちょっと寂しい。
仮にKK線を廃止せずにリニューアルする場合でも、店舗の閉店や道路の有料化は避けられなかったでしょうね。