巨人の一強体制に翳り、選手の流出が影響した背景を探る記事。
巨人は1973年に「V9」が終了した後も、12球団の中で圧倒的な存在感を持ち続けました。
特にテレビでの巨人戦は高視聴率を誇り、テレビ局にとっては“ドル箱”コンテンツでした。
このため、巨人の主催試合の放映権料は球団経営の重要な収入源となっていました。
しかし、1965年にドラフト制度が導入され、戦力の均衡が進む中、巨人は一時的に衰退を迎えます。
1992年に逆指名制、1993年にFA制度が導入されると、再び有力選手が巨人に集まり、V9の主力選手が引退してもチームの強さは保たれました。
記事は、セ・リーグ全体の成績を10年単位で分析し、巨人の優勝回数が減少していることを指摘しています。
具体的には、1960年代には7回、70年代には6回、80年代には4回、90年代には3回のリーグ優勝を果たしましたが、90年代にはヤクルトに優勝回数で抜かれる事態が発生しました。
これらのデータを通じて、巨人の一強体制に翳りが見え始めたことを示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d3d45b5436fab0cd0e260c1f85af7edede81ff61
コメントでは、巨人一強体制の変遷と選手流出の影響について、多くの意見が寄せられました。
特に、野茂英雄がメジャーリーグに挑戦した時期は、まだ巨人が日本の野球界で圧倒的な存在だったと振り返られています。
90年代末には、落合や清原、江藤といった大物選手が次々と巨人に移籍することで、巨人が日本の野球人にとって最高の栄誉であるという認識が強まっていたようです。
しかし、野茂のメジャーでの活躍や、新庄の意外な成功が、選手たちのメジャー志向を高める要因となったと考えられています。
特に松井秀喜のメジャー移籍は、巨人の時代の終焉を象徴する出来事として、多くの人に記憶されたようです。
また、視聴率の低下についても、ネットの普及が影響しているとの意見があり、デジタル回線の発展が家庭でのパソコン利用を促進したことが指摘されました。
さらに、ドラフト制度の逆指名禁止やFA選手の契約金の格差が縮小したことで、巨人を選ぶ選手が減少したことも、現在の状況に影響を与えていると考えられています。
最後に、巨人の独走状態は終わったものの、今でも人気球団であることや、NPB全体の観客数が増加していることが述べられ、日本経済の影響が日米の収入格差に表れているとの意見もありました。
ネットコメントを一部抜粋
野茂がメジャーに行って活躍してた時期あたりは、まだまだメジャーは遠い世界の話という印象があったな。
イチローのメジャー行きが大きかった。
投手と違って野手はほぼ毎日出場、その活躍が連日ニュース報道されていた。
松井のメジャー移籍は、巨人の時代の終焉を最も象徴する出来事だった。
今はドラフトでの逆指名禁止により、話題の選手がどの球団に行くかは完全にクジですからね。
巨人が日本の球界の盟主という時代は終わった。