飲料大手5社が初めて協力組織を発足し、物流効率化や食品ロス削減に取り組む。2024年問題や独特の商習慣の改善が課題。
要約すると飲料業界の大手5社が、物流や食品ロスといった社会的課題に対応するための初の協力組織「研究会」を発足した。
この発表は21日に行われ、参加企業にはアサヒ飲料、伊藤園、コカ・コーラボトラーズジャパン、キリンビバレッジ、サントリー食品インターナショナルが名を連ねている。
これらの企業は国内の清涼飲料水市場の8割以上を占めており、共同で物流の効率化を図ることが期待されている。
特に、2024年問題として知られるトラック運転手の残業規制強化に伴う輸送力不足や、温室効果ガスの排出削減、食品ロスの問題に対処するため、各社の部門を横断した協力が進められる。
アサヒ飲料の米女太一社長は、社会課題の解決が飲料産業のサステナビリティを保つために不可欠であると強調した。
また、食品ロスの原因として、厳しい賞味期限管理や独特の商習慣が指摘されており、特に「3分の1ルール」や日付逆転納品の慣行が問題視されている。
研究会では、これらの商習慣の見直しや、小売業界との連携による改善策も検討される見込みである。
この取り組みは、飲料業界の競争力や魅力を維持するためにも重要なステップとなるだろう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d73d6e3a1943f514f3eca29d309a75ea1e43d9cf