新会社「FOX」が酸化ガリウムウエハーの量産化を目指し、低コストでの生産技術を実用化。日本半導体産業の復活に挑戦する。
要約すると新たに設立された「FOX」は、東北大学金属材料研究所の吉川教授と電子部品メーカー出身の小野寺晃社長が中心となり、酸化ガリウムウエハーの量産化に向けた取り組みを始めました。
この新会社は、酸化ガリウムのインゴットを低コストで生産するための技術を実用化することを目指しています。
具体的には、融解液から単結晶を引き上げる「OCCC」法を用いて、不純物や欠陥の少ない酸化ガリウムを製造することが可能です。
この方法は、従来の製造法に比べて製造コストを約100分の1に抑えることができるため、パワー半導体向けの需要開拓に大きな期待が寄せられています。
会社設立から数ヶ月後の2028年内には、6インチウエハーの量産化技術を確立することを目指しています。
また、8月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援事業に採択され、マクニカ・インベストメント・パートナーズや岩谷ベンチャーキャピタルなどからの出資を受け、資本金は2億7950万円に達しています。
小野寺社長は会見で「日本半導体産業の復活に向けた挑戦と創造をしていきたい」と意気込みを語り、酸化ガリウムの特性であるエネルギー損失の抑制が期待される中、今後の展開に注目が集まっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/71e21191031cc5e0b7b653fab8d68898aef87a55