韓国のソウル中央地裁が、日本製鉄と三菱重工業に対し、強制徴用された韓国人被害者への賠償を命じる判決を下しました。原告側は今後の強制執行を検討しています。
要約すると韓国のソウル中央地裁は29日、日本による植民地時代に強制徴用された韓国人被害者2人に対し、日本製鉄と三菱重工業にそれぞれ1億ウォン(約1080万円)の損害賠償を命じる判決を下した。
この判決は、原告のうちの1人が既に亡くなっているため、遺族が賠償金を受け取ることになる。
被害者支援団体の「民族問題研究所」のキム・ヨンファン氏は、韓国政府傘下の財団が日本企業に代わって賠償金を支払うことが実現していないと指摘し、原告らと相談し強制執行を検討していると述べた。
判決の背景には、損害賠償請求権の消滅時効の起算点がある。
日本企業側は消滅時効を主張したが、2018年10月の韓国最高裁判決がその主張を受け入れなかった。
大法院は、徴用被害者が司法による救済を受けられるようになった2018年10月30日以前に消滅時効が成立したという主張を認めない判断を示した。
この判決は、下級審でも徴用被害者の請求権を認める判決が相次いでいることを反映しており、今後も日本企業に対する賠償請求が続く可能性が高い。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4e980f8fb28e53cd861237bf4e9bce0658d25b33