インターネットでのネガティブな情報探索がメンタルヘルスを悪化させるループを形成し、介入によって改善可能性も示唆されています。
英ロンドン大学(UCL)の研究者たちが発表した論文「Web-browsing patterns reflect and shape mood and mental health」では、インターネットでの閲覧行動と精神状態の相互関係を探るために、1145人を対象に4つの実験を実施しました。
現代人は1日平均6.5時間をオンラインで過ごし、その多くを能動的な情報探索に費やしています。
この研究では、参加者に特定の時間、Webページを閲覧させ、その内容のポジティブ性とネガティブ性をAIを用いて分析しました。
結果として、ネガティブな内容のWebページを多く閲覧する人ほど、不安やうつ、社会的引きこもり、強迫的行動などの精神症状が強いことが判明しました。
さらに、気分が悪いときにはよりネガティブな内容を選択し、その結果、精神状態がさらに悪化するという「フィードバックループ」が存在することが示されました。
加えて、ネガティブな内容を閲覧したグループは気分が有意に悪化し、その後の自由閲覧でもネガティブな内容を選ぶ傾向が強まることが確認されました。
この研究では、検索結果に感情的影響を示すラベルを付加することで閲覧行動が変わるかを検証した結果、ラベルが提示されたグループはネガティブな内容の閲覧が減少し、気分が改善されることが示されました。
これにより、オンラインでの情報探索行動と精神状態の相互作用が精神的健康の悪化を加速させる可能性があり、適切な介入によってその循環を断ち切る可能性も示唆されました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/9f0ea41cb14abd41798cdd27196928d75f011449
コメントでは、ネガティブな情報がメンタルヘルスにどのように影響を与えるかについて、多くの意見が寄せられました。
ユーザーは、ネガティブな情報を避けたがる傾向があり、特に不安やストレスを感じている時には、無意識にそれを探してしまうことが多いと述べていました。
実際、情報を調べることで逆に気分が落ち込む経験をした方が多く、例えば「不安材料」を調べてはガッカリし、また別の情報を探すという悪循環に陥ることがあると語られていました。
また、ネガティブな情報に触れることで、自己評価が下がり、コンプレックスが強調されることもありました。
さらに、ネット上の情報が虚構であることを理解し、見過ぎないことが大切だという意見もありました。
特に、他人の生活や不安を煽るような情報は避けるべきだと考えられていました。
全体的に、前向きな情報を意識的に選ぶことが、心の健康を保つ鍵であると感じられていたようです。
ネットコメントを一部抜粋
負の情報ではない方が皆好きなんだね。
不安を解消しようと「不安材料」を調べて、ガッカリしてまた他の情報を探す。
気持ちに余裕が無い時は、ネットは見ない方が良いかもね。
ネットはあくまで虚構。
虚構に心を病むなんて人生がもったいなさ過ぎます。
誰が書いたか分からん記事なんかに一喜一憂するのは阿呆らしい。