映画『蒸発』の上映会がサンパウロで開催され、借金や人間関係から夜逃げをする人々に焦点を当てた内容が話題に。監督たちは日本の新たな一面を発見したと語った。
要約すると2024年に公開予定の長編ドキュメンタリー映画『蒸発』の上映会が、サンパウロ市の文化施設「IMSパウリスタ」で行われ、満席の観客が集まった。
この映画は、借金や人間関係の問題から「蒸発者」となり、夜逃げをして新たな生活を送る人々やその家族、また夜逃げを支援する業者に焦点を当てている。
制作のきっかけは、アンドレアス監督が2014年に大阪の西成地域の日雇い労働者や夜逃げ屋の存在を知ったことに始まり、森監督が日本を舞台にした社会派ドキュメンタリーの制作を引き受けた。
制作は2018年に始まり、コロナ禍での休止を経て再開された。
取材対象者は制作陣に信頼を寄せ、心を開いて話をしてくれたという。
森監督は、制作を通じて「失敗しても新たな場所で人生をやり直せる日本」を発見し、アンドレアス監督は日本の夜逃げ屋のコミュニティの関係性に興味を持ったと語った。
また、撮影中の日本人の笑顔の多さに苦労したエピソードも披露され、上映後には両監督とブラジルのジャーナリストによるディベートが行われ、失敗からの再出発の重要性についての意見が交わされた。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/62090565bc99e7af181c25ec7007a4cf8ca2c2e0