映画「HAPPYEND」のQ&Aイベントで、監督の空音央が映画制作の過程や希望の回復について語りました。作品は友情やアイデンティティを描き、観客からの反響もありました。
この映画は近未来の日本を舞台に、幼なじみのユウタとコウの友情やアイデンティティの揺れ動きを描いた青春映画です。
物語は、学校にAI監視システムが導入されたことをきっかけに、コウが自らのアイデンティティと社会への違和感を深く考えるようになる様子を描いています。
主演の栗原颯人と日高由起刀がユウタとコウを演じ、コウに影響を与える同級生フミ役には祷キララが出演しています。
物語の終盤では、ユウタがいたずらの罪を一人でかぶり、学校を去ることになります。
この展開に対し、観客からはコウの罪悪感や今後の行動についての感想が寄せられました。
空音監督は、コウがフミと出会い、彼の憤りや怒りが言葉にできる瞬間を描きたかったと語りました。
また、本作の音楽にテクノを選んだ理由についても、監督自身の好みやその歴史的背景を説明しました。
イベントの終盤では、映画制作中に希望を失った時期があったことを明かし、特にパレスチナの現状に触れながら、映画制作の意義について考えさせられたと述べました。
それでも、映画祭での経験や他の作品からのインスピレーションを通じて、希望を取り戻したことを語りました。
観客が自身の社会を反映させながら映画を観る姿に触れ、映画を作って本当に良かったと感じたと締めくくりました。
「HAPPYEND」は全国で上映中で、今後も各地でQ&Aイベントが予定されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2682b5f478b809d9a911a480580d1dc9967d3598