愛知と三重を結ぶ伊勢湾口道路の未完の構想

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

愛知と三重を結ぶ伊勢湾口道路の構想は、1964年から提案されるも未実現のまま。名古屋市の強化に優先順位が置かれ、三重県の発展が後回しにされている。

要約すると愛知県の渥美半島と三重県の志摩半島を結ぶ「伊勢湾口道路」の構想は、1964年に国連調査団の「ワイズマン報告」に基づいて提唱されました。

この報告では、伊勢湾を環状に走る交通容量の大きな道路が必要であるとされ、渥美半島と鳥羽を結ぶ道路の必要性が強調されました。

構想は、伊勢湾口への架橋とその周辺の陸上部分を環状道路で結ぶことを目指し、湾岸地域の移動を容易にし、中部地域全体の発展を促進することを意図していました。

しかし、この構想の具体的な検討は長い間進まず、1987年に策定された「第四次全国総合開発計画(四全総)」が転機となりました。

四全総では、「多極分散型国土」という新たな国土開発のコンセプトが打ち出され、中部圏での重要インフラとしていくつかの事業が示されましたが、伊勢湾口道路は「検討課題」として位置づけられ、実現には至りませんでした。

四全総は名古屋市を中核都市として育成する方針を打ち出し、特に名古屋市の国際競争力を高めるためのプロジェクトが優先されました。

その結果、三重県南部を含む伊勢湾沿岸地域の均衡ある発展を目指した伊勢湾口道路の構想は、名古屋市の強化に対する優先順位が下がり、実現への道が閉ざされてしまったのです。

これにより、愛知県と三重県の間の交通インフラ整備は進まず、地域振興の機会も失われることとなりました。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b792795d9803845c72ff5cdb1a053a223a439208

ネットのコメント

伊勢湾口道路の未完の構想に関するコメントは、工事の難易度や経済的な観点からの懸念が目立ちました。

伊勢湾は国内でも深い内湾の一つですが、海底の地質や水深の問題があるため、橋脚の設置が難しいと指摘されていました。

また、台風や強風による通行止めのリスクや、南海地震による崩落の可能性も懸念され、現実的な選択肢ではないとする意見が多く見受けられました。

さらに、三重県からセントレアへのアクセスの方が利用価値が高いとの意見もあり、高速船の運行や交通の便が悪いことが問題視されていました。

経済効果についても、伊勢湾口道路が結ぶ地域の人口が少なく、利用者が限られるため、採算が合わないとの意見が多かったです。

既存の道路網の整備を優先すべきだとの声もあり、特に国道23号の拡充や北勢バイパスの全通を求める意見が強調されていました。

全体として、伊勢湾口道路の必要性や実現可能性について慎重な姿勢が示されており、過去の提案に対する疑問や批判が多く寄せられていました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 伊勢湾って、国内でも深い内湾の一つです。

  • 今ならこのルートを作るよりセントレアへつなげた方がまだ利用価値があると思います。

  • 地図で見る以上に、そこ遠いし。

  • 経済効果の問題だけ。

    三重や和歌山のしかも否かの方に繋ぐのがネックだし。

  • 半島同士の距離が比較的近く、なんとなく繋ぎたくなる気持ちは分かる。

関連URL

2025年最新!三重県のニュースに関するまとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。