日本の哲学者たちが探求した「心」とは何か、物質世界との関係を考察し、私たちの生き方に影響を与える視点を提供します。
要約すると明治維新以降、日本の哲学者たちは「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」といったテーマについて深く考え続けてきました。
彼らの思想は、現代においても私たちの生き方や価値観に影響を与えています。
藤田正勝の著書『日本哲学入門』では、日本人がこれまでどのように思考を重ねてきたのか、その本質を探求しています。
本書の中で特に注目されるのは、「心」に関する考察です。
私たちは通常、自分の外にある対象を意識し、それを認識するプロセスを経て「心」を形成しています。
このプロセスを掘り下げると、私たちの意識の外には単なる物体の世界が広がり、そこには色や香り、味といった感覚が存在しないことが明らかになります。
物体は、私たちの感覚器官を通じて情報を脳に伝え、そこから色や匂い、味といった意識の世界が形成されます。
このように、物体の世界は客観的で普遍的であるのに対し、意識の世界は主観的であり、個々の状況によって異なることが指摘されています。
物理的な現実は絶対的な確実性を持っていますが、私たちの意識や感覚は不確かで信頼性に欠ける場合が多いとされています。
このような視点から、私たちがどのようにこの不条理な世界を理解し、生き抜いていくのかを考えるヒントが得られるのです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0809388e099741e768ca0f3e6f4199b268ea3836