クアルコムが新型チップ「Snapdragon 8 Elite」を発表。AI処理性能が向上し、スマホでのエッジAI機能が加速することが期待されています。
この新型チップは、2023年に発表された「Snapdragon 8 Gen 3」の後継モデルであり、主にAndroid搭載のハイエンドスマートフォンやタブレットで使用されることを目的としています。
チップの命名規則が「Gen X」から「Elite」に変更され、PC向けのSnapdragon Xシリーズと統一感を持たせています。
特に注目すべきは、Snapdragon 8 Eliteが第2世代Qualcomm Oryon CPUを搭載している点です。
このOryonは、クアルコムが2021年に買収したNuviaの技術を基にしており、モバイル向けに搭載されるのは今回が初めてです。
クアルコムは、前世代モデルに比べて45%のパフォーマンス向上と44%の電力効率向上を実現したと発表しています。
また、AI処理を担う「Hexagon NPU」も前世代と比較して電力効率と処理能力が45%向上しています。
これにより、Snapdragon 8 Eliteは日常的なタスクや複雑な指示の処理が可能で、写真や音声などのマルチモーダル処理にも対応しています。
具体的なAIモデルの実装は各メーカーに委ねられますが、ライバルのアップルやグーグルも独自のチップでエッジAI機能を強化しており、Snapdragon 8 Eliteの登場によってスマートフォン上でのエッジAIの高性能化が進むことが期待されています。
特に日本市場においては、日本語対応などの課題が残るものの、エッジAIの進化は確実に加速するでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/8cce2d32be1f56c691ea76d1445bce9704d0b232