長野県の酒井産業が、伝統的な木曽ひのき箸の漆塗りを内製化し、職人減少の危機を乗り越えようと奮闘しています。
この背景には、安価な価格競争の中で職人が減少している現状があります。
特に、ヒノキのすり漆で仕上げられた箸は、1膳200~300円で販売されていますが、適正価格は約600円とされており、職人への工賃を上げることが難しい状況です。
酒井社長は、漆塗りの技法を継承し、伝統工芸を守るために、社内に作業場を設け、パート従業員を募集しました。
現在、20代から80代の男女が交代で作業し、漆を塗る工程を手作業で行っています。
酒井社長は、木曽地域での職人の減少を憂いながらも、適正価格での販売を目指し、赤字覚悟で生産を続ける決意を語っています。
彼は、価格競争が収束し、適正価格での販売が可能になれば、職人も増えてくると期待しており、「それまで頑張る」との思いを持っています。
伝統工芸の維持は、地域の歴史や文化を次世代に伝える重要な役割を果たすと信じている社長の姿勢が印象的です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/662f0e6e04c6705221d4df34cf9d203bc5d1c801
木曽ひのき箸の伝統工芸を守るための取り組みに対し、ネット上ではさまざまな意見が寄せられました。
まず、価格競争の激化が問題視され、需要に対して供給が多すぎるという指摘がありました。
このため、プラスチックや割り箸などの代替品との競争が厳しいと感じている人が多かったようです。
さらに、木曽ひのき箸の存在を知らない人が多いという意見もあり、特に関西出身の東京在住者からは、他の塗り箸についても認知度が低いことが懸念されていました。
加えて、収益が少なく存続が難しい伝統工芸品については、自治体の観光事業に組み込むことで職人の安定収入を確保する必要があるとの提案もありました。
年齢を重ねることで伝統工芸の良さを理解するようになったというコメントもあり、こうした工芸品の価値を再認識する機会が求められていることが伺えました。
全体的に、木曽ひのき箸の伝統工芸を守るためには、消費者の理解や自治体の支援が欠かせないとの意見が多く見られました。
ネットコメントを一部抜粋
需要に対して供給が多すぎて価格競争激化してるって事なのですね。
木曽漆器は存じ上げないけど、検索すれば食器など単価の高い商品も出てくる。
収益が少なく存続が難しい伝統工芸品は、自治体の観光事業に組み込んで職人さんを公務員にし安定収入化して繋いで行くしかないのでは。
年齢を重ねると伝統工芸の良さが分かって来るから手に取る様になった。
文化って日常生活から生まれるのよ。