右腕を切断した元プロ野球選手の佐野慈紀さんが、学童大会で左腕からの始球式を披露。再挑戦への意欲を示し、子供たちにエールを送った。
要約すると元プロ野球選手の佐野慈紀さん(56)が、右腕を切断した後初めての公の場として、学童野球全国大会の始球式に登場した。
彼は今年5月に感染症の悪化により右腕を切断する手術を受けたが、神宮球場で行われたこの大会で左腕から「ピッカリ投法」を披露。
大会は、佐野さんがシニアディレクターを務める「くら寿司トーナメント2024 第18thポップアスリートカップ」のファイナルトーナメントで、全国14チームの小学生が参加。
始球式前には、「僕は腕を無くしましたけど、落ち込むことなく色々なことにチャレンジしていきたいと思っています」と選手たちにエールを送り、諦めない姿勢の重要性を説いた。
入院中の佐野さんは、病院からの外出許可を得て参加し、車椅子でマウンド近くまで移動。
帽子を落とすお馴染みの仕草を見せながら、左腕での投球を行った。
結果はツーバウンドながら、捕手のミットに収まり、観客からは大きな拍手が沸き起こった。
投球後、佐野さんは「ストライクを投げることが目標だったので、全然できていなかったな」と自己評価しつつも、グラウンドに立つことで得られる充実感を語った。
現在は抗生剤を服用しながら治療を受けており、再手術の可能性もあるが、「いちいち落ち込んでいられない」と前向きな姿勢を示した。
彼はこの復活マウンドをきっかけに、左投げの技術を磨き、最終的には再び野球教室を開くことを目指して努力する意向を示した。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/b16f1b60043713f5e07d0d3d5bdd2d7f9e6a9a21