FRBの利下げ発表がバイオ企業に影響、金利高止まりが資金調達を難しくする懸念。
要約すると2024年12月18日、FRB(連邦準備制度理事会)は3会合連続の利下げを発表したが、パウエル議長はインフレの影響を考慮し、来年の利下げ回数を4回から2回に減少させる見通しを示した。
この発表により、投資家は失望し、主要株価指数は大幅に下落した。
特にバイオテクノロジー関連の株価は大きく影響を受け、S&P500は3%、ナスダックは3.6%下落したのに対し、バイオテクノロジー指数のXBIとSPBIOSは約5%、ナスダックのバイオテクノロジー指数は4.2%の下落を記録した。
バイオテク株は資金調達ニーズが高く、金利に敏感であるため、利下げの影響を強く受けたと専門家は指摘している。
FRBの利上げによって、2022年と2023年のバイオテクノロジーへの投資は減少し、今年の初めの利下げによって少し回復したものの、依然として「FOMO(取り残されることへの恐怖)」が背景にある投資が中心で、革新的な取り組みには繋がっていないとされる。
バイオテクノロジー分野のスタートアップが持続的な成長を遂げるためには、新規株式公開(IPO)やM&Aの増加が必要であり、これが投資家に成功体験をもたらすことで市場の安定化が図られると考えられている。
しかし、高金利が続くことで、スタートアップの研究開発資金や運営コストが増し、革新が鈍化する懸念がある。
また、より安定したリターンを求める投資家が他のセクターに目を向けることで、バイオテク分野の資金調達が難しくなる可能性も指摘されている。
さらに、大手製薬会社によるM&A活動の減少がスタートアップのエグジット機会を狭める懸念も存在する。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2aae6838036fdf4578df53a8c0730138cc213518