日本の大手保険会社がバブル期の高利回り保険の赤字を埋めるため、若者に負担を強いている実態を解説。低金利時代の逆ざや問題が深刻化。
バブル期に販売された高利回りの生命保険、いわゆる「お宝保険」が現在の低金利時代において大赤字を生んでおり、その穴埋めが若い世代に負担を強いているという問題が取り上げられています。
著者である我妻佳祐氏は、1980年代のバブル期に比べて金利が大幅に低下したことが、保険業界の経営を困難にしていると指摘しています。
この低金利環境では、バブル期に約束された運用利回りを達成することが不可能であり、保険会社は「逆ざや」と呼ばれる状況に直面しています。
具体的には、保険契約開始時点で保証した利率よりも実際の運用利回りが下がってしまうことで、保険会社は大きな赤字を抱えています。
1990年代から2000年代にかけて、これに耐えられなかった保険会社が相次いで倒産したことも記されています。
生き残った保険会社は、新たな契約者を獲得し、保険料を集めることで赤字を埋めるしかなかったのです。
特に、若い世代から集めた保険料が、バブル期に契約した年長世代への支払いに充てられるという構図が浮かび上がります。
現在、若者が支払う保険料は、バブル期の高利回りを支えるために、実質的に負担を強いられていることが示されています。
例えば、30歳男性が保険金額300万円の終身保険に加入する場合、予定利率5%であれば月々の保険料は1,455円ですが、予定利率1%では5,079円と、約3倍の負担となります。
このように、若者が抱える経済的な負担は年長世代の保障を維持するために必要なものであり、年間数千億円、あるいは兆単位の金額が若者世代から年長世代へ流れていると考えられています。
この記事は、保険業界の深刻な実態を浮き彫りにし、若者にとっての保険の意味を再考させる内容となっています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1a88fc75eabd26762840ddb1b138ed1a0866de59
コメントの中では、保険業界における逆ざや問題が若者に与える影響について多くの意見が寄せられました。
多くの人が、契約後にオプションの保険料が急激に上昇することに悩まされていたことを語り、特に10年ごとの見直し時に発生する高額な保険料に対する不安が強調されていました。
過去に自身も高い保険料に苦しんだ経験を持つコメント者も多く、解約や転換の選択肢を持たなかったことへの後悔の声が聞かれました。
また、保険の選択肢が豊富である一方で、適切なアドバイスを受けられないことが多く、無知に付け込むような営業手法が問題視されていました。
さらに、保険だけでなく、金融リテラシーの低さが日本全体の問題であるとの意見もあり、特に若者が賢く選択することの重要性が強調されていました。
過去の経験から、保険契約の際にはしっかりとした情報をもとに判断することが求められ、特に掛け捨て保険については慎重に考えるべきだという意見が多く見受けられました。
全体として、保険業界の問題は若者にとって深刻であり、将来のために賢い選択をする必要があるとの認識が広がっていました。
ネットコメントを一部抜粋
保険は基本部分は良いけどオプションが10年毎とかなっているものが多くて、その時期が来ると、メチャクチャ金額が上がる。
生保は色んな種類があり、ある程度自分で選択できる。
心情的にはわからないでもないけど、それはそれでしょう。
契約なんだから。
外資系の保険で米国株式や債券で運用してくれる保険があり、びっくりするくらい儲けが出ました。
今頃言われてもと言う感じです。
今の日本は人間からペットに至るまで保険あり。