中国の苗華氏が規律違反で停職、習近平主席の信任にも影響か。福建幇出身の高官が失脚し、汚職問題が再燃。
要約すると中国の中央軍事委員会委員で政治工作部長の苗華氏が、規律違反の疑いで停職となり取り調べを受けていることが発表されました。
苗氏は習近平主席の福建省出身の人脈「福建幇」に属し、習主席が政権を握って以来急速に昇進してきた人物です。
彼は実質的に軍内で習主席の代理人としての役割を果たしていましたが、今回の失脚は習主席の権力基盤にも影響を与える可能性があります。
2023年には、李尚福前国防相や魏鳳和元国防部長など、他の軍高官も汚職の疑いで失脚しており、苗氏の停職はその流れの一環と考えられています。
海外メディアでは、苗氏の戦友である林向陽・東部戦区司令官も関与しているとの噂が広がり、自殺したとの情報もあります。
中国国防省の呉謙報道官は、苗氏に重大な規律違反の疑いがあるとし、党中央による検討の結果、停職状態で取り調べを行うことを決定したと発表しました。
一方、董国防相が取り調べを受けているとの報道は否定されました。
習主席は1985年から2002年まで福建省で勤務しており、苗氏はその時期に習主席と交流があったとされています。
苗氏は習主席が就任する直前に中将に昇進し、政権発足直後には海軍政治委員に就任、以降も急速に昇進を続けました。
このような異常な昇進は「ヘリコプター昇進」とも称され、政治工作部は軍の人事管理や思想教育を統括する組織です。
習主席は彼を軍人事を統括するポストに据えた背景には、強い信頼関係があったと考えられますが、今回の事態はその信頼に疑問を投げかけています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eaaa409f637744f7b57b118c14196ef6d79979e2